レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年11月08日
- 登録日時
- 2014/01/29 16:20
- 更新日時
- 2014/01/29 16:20
- 管理番号
- 相橋-H25-105
- 質問
-
解決
次の文楽作品の床本を探している。
A.『恋娘昔八丈(こいむすめむかしはちじょう)』
B.『大塔宮曦鎧(おおとうのみやあさひのよろい)』
- 回答
-
①の資料を案内し、②~③の資料を提供した。
- 回答プロセス
-
オンラインデータベース ジャパンナレッジプラス(http://www.jkn21.com/top/corpdisplay 2013/11/13 最終確認)でキーワード“床本”、“恋娘昔八丈”、“大塔宮曦鎧”で検索した結果、それぞれ次の情報がヒットした。
“床本”
《「ゆかぼん」とも》義太夫節の太夫(たゆう)が床2で語るときに使う、舞台用の比較的大形の義太夫本。
”ゆか‐ほん【床本】”, デジタル大辞泉, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.jkn21.com>, (参照 2013-11-13)
“恋娘昔八丈”
人形浄瑠璃。時代物。五段。松貫四・吉田角丸合作。安永四(1775)年八月中旬江戸・外記座初演(《義太夫熱心録》《宴遊日記別録》による)。(以下略)
”こいむすめむかしはちじょう【恋娘昔八丈】”, 新版 歌舞伎事典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.jkn21.com>, (参照 2013-11-13)
“大塔宮曦鎧”
(1)人形浄瑠璃。時代物。五段。角書「太平記/綱目」。別名題《太平記曦鎧》。竹田出雲・松田和吉作。近松門左衛門添削。享保八(1723)年二月大坂・竹本座初演。(以下略)
(2)歌舞伎狂言。時代物。右の浄瑠璃は、同年七月京・荻野八重桐座で歌舞伎化された。(中略)通称を《身替り音頭》とも《切籠燈籠》ともいう。
”おおとうのみやあさひのよろい【大塔宮曦鎧】”, 新版 歌舞伎事典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.jkn21.com>, (参照 2013-11-13)
市内OPACでキーワード“浄瑠璃”で検索した結果、次の資料が見つかったが、該当の作品に関する記述は見つからなかった。
『日本古典文学大系 99』 岩波書店 1981 (相模原市立図書館請求記号:918)
『鑑賞日本古典文学 第30巻』 戸板康二/編 角川書店 1977 (相模原市立図書館請求記号:918)
『新潮日本古典集成 第70回』 新潮社 2000 (自館請求記号:918)
『新潮日本古典集成 第75回』 近松門左衛門/著 新潮社 1993 (自館請求記号:918)
古典文学に関する資料のある棚をブラウジングした結果、次の資料が見つかった。
『日本古典文学案内』 日外アソシエーツ 2009 (自館請求記号:R910.3)
該当する作品に関する記述は見つからなかった。
①『古典芸能作品集内容総覧』 日外アソシエーツ 2010 (自館請求記号:R910.3)
作品名や著者名から引いた結果、次の資料に関する記載が見つかったので、質問者に確認してもらった上で、自館OPACや神奈川県内公共図書館横断検索システム(http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/opac/CrossServlet 2013/11/13)、国会図書館サーチ(http://iss.ndl.go.jp/ 2013/11/13 最終確認)で所在が確認できるものを取り寄せた。
“恋娘昔八丈”
p191に次の資料に関する記載がある。
②『文楽床本集 第131回文楽公演』 国立劇場事業部宣伝課/編 日本芸術文化振興会 2000 (国立国会図書館請求記号:KG279-G1)
p17より「恋娘昔八丈」が掲載されており、p17から「才三勘当の段」、p19から「城木屋の段」、p27から「鈴ヶ森の段」が載っている。
“大塔宮曦鎧”
p149に次の資料に関する記載がある。
③『近松全集 第14巻』 近松門左衛門/著 岩波書店 1991 (伊勢原市立図書館請求記号:912.4-チ 14 )
p401以降に、文楽の床本そのものではないが、浄瑠璃「大塔宮曦鎧」が収録されている。
次のウェブサイトを見た。
独立行政法人 日本芸術文化振興会(http://www.ntj.jac.go.jp/ 2013/11/13 最終確認)
このウェブサイトでキーワード“大塔宮曦鎧”で検索すると、次のページがヒットする。
独立行政法人 日本芸術文化振興会(http://www.ntj.jac.go.jp/member/event/1187.html?searched=%E5%A4%A7%E5%A1%94%E5%AE%AE%E6%9B%A6%E9%8E%A7&advsearch=oneword&highlight=ajaxSearch_highlight+ajaxSearch_highlight1 2013/11/13 最終確認)
この記事は平成24年3月23日の文楽公演のイベントレポートで、文楽「大塔宮曦鎧」は明治25年以降上演が途絶えていたらしい。従って、現代語でわかりやすく記述されている床本自体はないかもしれない。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 戯曲 (912 9版)
- 参考資料
-
- 『文楽床本集 第131回文楽公演』 国立劇場事業部宣伝課/編 日本芸術文化振興会 2000 (国立国会図書館請求記号:KG279-G1)
- 『近松全集 第14巻』 近松門左衛門/著 岩波書店 1991 (伊勢原市立図書館請求記号:912.4-チ 14 )
- キーワード
-
- 文楽
- 床本
- 恋娘昔八丈
- 大塔宮曦鎧
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 利用者は文楽公演を鑑賞予定で、「事前に公演作品の内容を把握しておきたい」とのこと。
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000148612