レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/3/12
- 登録日時
- 2015/03/12 17:08
- 更新日時
- 2015/03/28 08:21
- 管理番号
- 20090158
- 質問
-
解決
山形県で戦後以降、災害が発端となって(復興の為)開催された競馬について知りたい。
(1956年に上山市を襲った豪雨による上山競馬場での災害復興など)
- 回答
-
1 戦後の本県での競馬開催については、資料1 『やまがた街角』(隔月刊 2009年 2・3月号)に掲載の記事 「かみのやま競馬 地方競馬と上山競馬の歩み」(P24~29) によると、戦後、新地方競馬法の公布(昭和23年)とともに、上山と米沢の2競馬場で県営競馬が開催され、このうち、米沢競馬場はレースが行われたのは初めの1年の4日間だけで休催となり、6年後の54(昭和29)年廃止されたとあります。
2 上山競馬と災害復興については、 資料2 『上山市史 下巻 現代編』 の 「四 上山市地方競馬」(P707~716)に、「昭和31年7月の大水害により、窮乏の市財政面を補うため、市議会と市当局は再三にわたり、県・自治庁に折衝し 『災害競馬』 として開催許可を得、10月開催した」
「昭和31年の上山大水害復旧時に、市の財政は危機に瀕していた。そこに総額3億円に及ぶ大災害であったから、高橋熊次郎市長自ら競馬開催委員長となり、多くの市議が各部所を担当して復旧費捻出のため競馬を開催した。しかし、素人の開催で労多くして効果は極めて低いものであった」 とあります。
資料3 『縮刷版 市報かみのやま 第1巻』 の 「昭和31年10月5日 NO.39」(P103) には、「市営(災害)競馬本決り 10月27日から開かる」の見出しで、開催日時(10月27日~29日、11月2日~4日の6日間)、開催執務員の職氏名などとともに、「この市営競馬は 『昭和31年度上山市営競馬特別会計』 とし、予算1,108万9,600円で運営されます」 との文面が記載されています。
また、「昭和31年10月20日 NO.40」(P107) には、「みんなそろって 市営上山けいば でかけましょう」 の見出しで開催案内記事が掲載されています。
3 米沢競馬については、資料4 『山形県史 現代年表 別編Ⅴ』 に 「(昭和22) 9-21 米沢市八幡原で、第1回県営競馬を開く」(P25)、資料5 『萬世郷土史』 の 「郷土年表」 に「昭和22年9月 八幡原で、第1回県営競馬が行われた」(P333) との記載はありましたが、これ以外の関係記述を確認することはできませんでした。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 相撲.拳闘.競馬 (788)
- 参考資料
-
- 資料①やまがた街角 2009年 2・3月号/2009(KS290/ヤマ/46)
- 資料②上山市史 下巻 現代編/上山市編/1985(K264.2/カミ/3)
- 資料③縮刷版 市報かみのやま 第1巻/上山市庶務課編/1979(K318.3642/カミ/1)
- 資料④山形県史 現代年表 別編Ⅴ/山形県編/2005(K209/ヤマ/ベ-5)
-
資料⑤萬世郷土史/万世郷土史編集委員会編/1977(K274.1/バン)
※( )は当館の請求記号です。
- キーワード
-
- 上山競馬
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000168911