正室(北条時政の娘)について詳しい記述は確認できませんでしたが、出自に関する内容を確認しましたので、ご参考までにお知らせします。
・『裏方将軍北条時政』(小野眞一/著 叢文社 2000)
p.156-160「第五章 時政の身内たち(四)幼き孫たち」の項で牧ノ御方(北条時政の後妻)について触れられており、「…(前略)…その他女子については生年が分からない…(後略)…」と記述されています。
前文に「…(前略)…政範であるが、これは元久元年(一二〇四)十一月五日に十六才で死去しているので、生年は文治五年(一一八九)であり…(後略)…」とあるので、文治五年以降の生まれではないかと推測されます。
また、p.249-253「第八章 幕府の執権に(五)執権となる」にも関連の記述が確認できました。
・『系図纂要 第8冊 上 新版』(名著出版 1995)
「平朝臣姓 北条流」の項、p.289に「女 宇都宮彌三郎頼綱妻 後天王寺摂政師家公妾」の記述が確認できました。
また、系図を遡りますとp.287に「女 政子 右大将頼朝卿室」の記述があり、北条政子の妹であることが確認できました。
以下の資料は、お調べしましたが情報を確認できませんでした。
・『鉄塔婆 付:下野國河内郡宇都宮清巖寺鐡卒堵婆五分一縮圖』
・『下野国史』(田代善吉/著 下野史談会 1949)
・『宇都宮の先人墓所 明治百年記念出版』(宇都宮市教育委員会/編、発行 1970)
・『宇都宮市史・宇都宮誌』(田代善吉/著 歴史図書社 1977)
※宇都宮誌 大正15年,宇都宮市史 昭和3年発行の復刻版
・『栃木ゆかりの歴史群像 日本史上の人物と地域との関わり』(松本一夫/著 随想舎 2013)