ご依頼の件について、確認できた資料は以下のとおりです。
・『寛政重修諸家譜 第12 新訂』(堀田正敦/〔ほか〕編 続群書類従完成会 1965)
p.142-147 「藤原氏 長家流 那須支流 千本」の項があります。
歴代当主について、没年、法名を確認できます。(一部記載のない人物もいます。)
・『寛永諸家系図伝 第9』(斎木一馬/〔ほか〕校訂 続群書類従完成会 1986)
p.224-230「千本」の項があります。
上記資料『寛政重修諸家譜』以前に編纂された資料であり、内容が重複する部分もありますが、系図が一部異なっています。
・『茂木町史 第2巻 史料編1』(茂木町史編さん委員会/編 茂木町 1997)
p.753-757「第2章 中世 第2節 記録・戦記・系図」の項があり、「一四 千本家系圖(町田長安寺所蔵)」が掲載されています。為隆~和隆までの系図が記されており、為隆から資時までは没年月日と享年、資長以降は加えて法名の記述があります。生年は信隆のみ確認できました。
・『茂木町史 第5巻 通史編1』(茂木町史編さん委員会/編 茂木町 2001)
p.517-522「第1章 領主と支配 第四節 旗本千本氏とその支配」の項があり、「一 旗本千本氏」に資俊より後、義政から最後の当主である朋隆までの茂木系千本氏の「千本系図」が掲載されています。(図1-40)
系図に没年、法名の記載はありませんが、文中で14代朋隆の没年について簡易な記述が確認できました。(p.522)
・「下野史談 第6巻第3号」(下野史談会 1929)
p.19-23「須藤千本氏に就て」(佐藤行哉/著)の項があり、那須郡誌や長安寺所蔵の藤原氏千本系圖をもとにした千本氏の歴史が掲載されています。
為隆から明(朋)隆までの当主うち15名について肩書や没年・法名、簡易な経歴等が記されており、信隆のみ生年についても記されています。
・「下野歴史 第45号」(下野歴史学会 1979)
p.14-30「須藤千本氏七百年の歴史考」(大木茂/著)の項があり、寛政重修諸家譜や藤原氏千本氏系図をもとにした千本氏の歴史が掲載されています。各当主や出来事ごとに章立てがされており、あわせて内容の出典が記されています。
また、義定より後の当主は一人ずつ章が分けられ、略歴や没年、法名等が記されています。
・『須藤村誌』(生井英俊/著 須藤村 1953)
p.101-104「名家の由緒」という項があり、「千本家由緒記」が掲載されています。
千本氏の歴史と為隆から朋隆までの当主の没年月日と享年が数名記載されています。また、朋隆の後の千本氏についても僅かに記述があります。
以下の資料はお調べしましたが情報を確認できませんでした。
・『関東百城 ふるさとの城址をたずねて』(大多和晃紀/著 東京史蹟めぐりの会 1969)
・『那須家の研究 3』(小川町古代文化研究会/編、発行 1970)
・『那須町誌 前編』(那須町誌編さん委員会/編 1976)
・『栃木県大百科事典』(栃木県大百科事典刊行会/編、発行 1980)
・『茂木の歴史』(大木茂/著 1980)
・『名家伝記資料集成 第2巻く-と』(森繁夫/編,中野荘次/補訂 思文閣出版 1984)
・『三百藩家臣人名事典 第2巻』(家臣人名事典編纂委員会/編 新人物往来社 1988)
・『藩史大事典 第2巻(関東編)』(木村礎〔ほか〕/編 雄山閣出版 1989)
・『江戸幕府旗本人名事典 第2巻』(小川恭一/編著 原書房 1989)
・『系図纂要 第6冊 下 新版』(名著出版 1993)
・『那須の戦国時代 第3版』(北那須郷土史研究会/編 下野新聞社 1993)
・『栃木の城 史跡めぐり 増補改訂版』(下野新聞社 1995)
・『寛政譜以降旗本家百科事典 第3巻』(小川恭一/編著 東洋書林 1997)
・『栃木県那須郡誌 復刻版』(千秋社 2001)
・『近世栃木の城と陣屋 改訂増補』(杉浦昭博/著 随想舎 2011)
・『東国の図像板碑(いたひ)拓影集 解説編』(村田和義/著 雄山閣 2015)
・『北関東研究集会・伝統的武家の城下町』(城下町科研・北関東研究集会/編、発行 2017)