レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年05月31日
- 登録日時
- 2022/06/04 11:31
- 更新日時
- 2023/03/30 22:21
- 管理番号
- 県立長野-22-042
- 質問
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解決
平塚氏について調べている。当館所蔵の写本『家図 公家代々年数目録 并信濃物故人名家図』の特に諏訪氏の系図に出てくる「家扶」[リンク先39コマ目]、「信澄」、「信綱」[ともにリンク先40コマ目]についてほかに記載のある文献はあるか[最終確認日 2023年03月28日]。
- 回答
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1.「信陽雑誌」
『新編 信濃史料叢書 第4巻』信濃史料刊行会編・刊 1971【N208/43/4】【国立国会図書館デジタルコレクション/図書館・個人送信資料】p.1-169(10-94コマ目)、解題:巻頭解題p.1-2(6-7コマ目)所収
延享元年成立の信濃国の地理と歴史について書かれている史料。
p.137-143に「諏方郡」の記述があり、p.137-138に系図の記載があり。
この中で「平塚」についての記述としては、p.137に「家扶 瀬場・垣田・平塚之祖」、p.138に「信澄 手塚太郎号平塚」ある。
2.「千曲之真砂」
『新編 信濃史料叢書 第9巻』信濃史料刊行会編・刊 1973【N208/43/9】【国立国会図書館デジタルコレクション/図書館・個人送信資料】p.1-299(9-158コマ目)、解題:巻頭解題p. 1-2(6-7コマ目)所収
上記掲載資料、「信陽雑誌」の解題で「ニ十巻以下の諸城の部は(中略)「千曲之真砂」と記載の体裁と同じで、千曲之真砂の方が更に詳細をきわめている。」とあり、脱稿時期が「信陽雑誌」の方が早いことから「千曲之真砂が本書に拠ったと考えられる点が多い」としている。
第3-6巻は「信濃国内の城及び城なし館並びに旗本役所の沿革」について書かれており、p.106-118に諏訪の「高島城」についての記述あり。
p.106に記載のある城の概要やp.116-117に見開きで掲載されている城の図の他は「〇源姓諏訪氏略系」となっており、p.106-109に系図の記載あり。
p.107に「家扶 瀬場・垣田・平塚之祖」、「信澄 手塚太郎」、「信綱 手塚又太郎 後改平塚」と記述あり。
p.109に「諏訪氏分流于諸家、其家名甚多、所謂」とある後に並べられている家名の中に「平塚」とあり。
- 回答プロセス
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1. 同一の原典を持つ資料を探す
下記を参照したが、「公家代々年数目録」 及び「信濃物故人名家図」の項目はなく、同一の原典を持つ資料を確認することはできなかった。
<図書>
『国書総目録 第2巻』岩波書店 1964【025/39/2】
『国書総目録 第4巻』岩波書店 1966【025/39/4】
『古典籍総合目録 第1巻』国文学研究資料館編 岩波書店 1990【025/302/1】
<インターネット上のデータベース>
国文学研究資料館「国書データベース」(事例作成当時は「新日本古典籍総合データベース」を使用)[最終確認日 2023年03月28日]
国文学研究資料館が提供する、国内外の大学等の連携機関で所蔵している古典籍の情報や各機関がウェブ上で公開している古典籍の画像を検索することができるデータベース。
県立長野図書館「長野県郷土資料総合目録」[最終確認日 2023年03月28日]
長野県内の公共図書館が持つ資料をまとめて検索できるデータベース。なお、情報更新は平成14年までとなっているため、次項目の横断検索と併用している。
県立長野図書館「信州ブックサーチ」[最終確認日 2023年03月28日]
長野県内の図書館の蔵書を一度に検索できるデータベース。
国立国会図書館「国立国会図書館サーチ」[最終確認日 2023年03月28日]
国立国会図書館をはじめ全国の都道府県立図書館、政令指定都市の図書館の蔵書を一度に検索できるデータベース。
2. 県内の古文書等を収録している翻刻資料を参照する
『新編信濃史料叢書』信濃史料刊行会編 信濃史料刊行会 1970-1979
24巻+別巻1冊の地誌や社寺、武家などに関する文献を幅広く翻刻している叢書。
目録を確認したが、公家代々年数目録」 及び「信濃物故人名家図」に該当する項目は確認できなかった。
また、30コマ目にある「戸隠大権現」のキーワードから「戸隠山顕光寺流記」、「戸隠山神領記」を確認するため、第4巻を参照したところ、「信陽雑誌」の記述の中に家系図のような記述が確認できた。詳細を確認したところ、回答の記述が確認できた。
加えて、改題部分で紹介されていた「千曲之真砂」についても同叢書に所収があったため併せて紹介した。
『信濃史料』信濃史料刊行会編・刊 1952-1972
28巻(1巻は上・下巻)+補遺2冊+索引1冊の32冊からなる、長野県の歴史に関わる古文書などの史料を年代順に収録した史料集。
「長野県立歴史館/信濃史料」でテキスト検索が可能。「平塚」と検索したが、該当する部分は確認できなかった。
<調査済み資料>
下記資料を参照したが、回答につながる記述は確認できなかった。
・『角川日本姓氏歴史人物大辞典 20』角川書店 1996【N288/158】
「平塚」の項目及び平塚姓の人物の項目は確認できなかった。
・『諏訪史料名家系譜』飯田好太郎著 歴史図書社 1977【N288/82】
目次を確認したが、「平塚」及び「手塚」の文字は確認できなかった。
・『寛政重修諸家譜 第20』 続群書類従完成会 1981【288.2/タミ/20】
p.230-232に「平塚」の系図が2つ掲載されているが、家扶、信澄、信綱の名前は確認できなかった。
・『寛政重修諸家譜 第1』続群書類従完成会 1980【288.2/タミ/1】
「清和源氏諸流略図」のp.18-19「満政、満季、満快流」の系図の中に「信澄 手塚太郎」、「信綱 手塚太郎」の記載があるが、「平塚」に関わる記述は確認できなかった。
・「諏訪家譜(其の一)」『諏訪史料叢書 復刻 第5巻』諏訪教育会編 中央企画 1984【N241/7a/5】p.7-122所収
p.12に「信澄 手塚太郎」、「信綱 手塚又太郎」の記載があるが、「平塚」に関わる記述は確認できず。また、「家扶」の名前も確認できなかった。
・「藩譜私集」『諏訪史料叢書 復刻 第4巻』諏訪教育会編 中央企画 1984【N241/7a/4】p.165-627所収
高島藩の諸家の系譜を集めた資料。p.160-164の目録を確認したが、「手塚」姓の家譜は確認できなかった。
・『清和源氏740氏族系図 第2巻』千葉琢穂編著 展望社 1985【288.3/チタ/2】
p.170に「平塚輔光」の項目があるが、記述からは諏訪氏との関係については確認できなかった。
また、p.153-154に「手塚太郎信澄」の項目があるが、「手塚」に関わる記述は確認できなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288)
- 参考資料
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信濃史料刊行会. 新編信濃史料叢書 第4巻. 信濃史料刊行会, 1971.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001228620-00 -
信濃史料刊行会. 新編信濃史料叢書 第9巻. 信濃史料刊行会, 1973.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001228625-00
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信濃史料刊行会. 新編信濃史料叢書 第4巻. 信濃史料刊行会, 1971.
- キーワード
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- ルーツ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000317000