レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年06月06日
- 登録日時
- 2011/06/11 16:09
- 更新日時
- 2011/06/12 13:32
- 管理番号
- 20110606/534
- 質問
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解決
九谷焼の沢田南久(さわだ・なんきゅう 弘化2~大正11 寺井村)の作品や弟子について知りたい。
- 回答
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・『九谷焼330年史』寺井町九谷焼資料館 1986(K751/67)
p328「能美地方陶画工の系譜」によると、沢田久三郎(南久)の弟子は「笠間市松(竹雪)」と「梶本与太郎(晴山)」。
作品については、p144~145の沢田久三郎の略伝に「和絵具で1部洋絵具も使っているが、緑・紫・黄が好きで綿密に描かれた花鳥は寺井九谷の基礎となった色調を帯びている。」とある。
・「北国新聞」2000年11月20日夕刊6面の記事「お宝探し(607)「澤田南久の花瓶」(石川県寺井町)」
作品の写真あり。
・『鶏声コレクション所蔵品図録 第1巻』鶏声コレクション 1990(K751/85/1)
沢田南久の作品が複数載っている。
- 回答プロセス
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まず『石川県姓氏歴史人物大辞典』角川書店 1998(K288/1001)、日置謙/編『加能郷土辞彙』北国新聞社 1979(K030/1)、当館ホームページ「石川県関係人物文献検索」「石川県関係人物文献検索」で「沢田南久」「南久」を探したが見つからなかった。
増田武文/編『九谷の紋様 3』京都書院 1979(K751/50/3)巻末の「陶工略伝」を見ると、「沢田久三郎」が「南久」だった。
「沢田久三郎」を「石川県関係人物文献検索」で検索すると、以下の資料があった。
石川県/編『石川県史 第4編』石川県図書館協会 1974(K209/24/4)p766,774
和田文次郎/編『加賀能登故工芸作家名鑑』石川県商品陳列所 1923(K750/5)p11
松本佐太郎/著『定本九谷』宝雲舎1940(K751/6)p338
松本佐太郎/著『陶工松雲堂左瓶』松本佐太郎 1924(K751/3)p18
石川県能美郡役所/編『石川県能美郡誌』大和学芸図書 1981(K225/1)p472
石林文吉/著『石川百年史』石川県公民館連合会 1972(K209/22)p203,205
これらは沢田久三郎の略伝は載っていたが、作品や弟子についてはほとんど情報がなかった。
「北国新聞データベース」で「南久 九谷」をキーワードに検索すると、1999年9月29日朝刊27面の記事「明治の美人画多彩に、寺井町で45点」の本文に「栃木県塩原町の鶏声磯ケ谷美術館所蔵の沢田南久作「色絵鼓方像置物」…」とあり、鶏声コレクションに沢田南久の作品が含まれていることがわかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 陶磁工芸 (751 9版)
- 参考資料
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- 『九谷焼330年史』寺井町九谷焼資料館 1986
- 『鶏声コレクション所蔵品図録 第1巻』鶏声コレクション 1990
- キーワード
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- 九谷焼
- 沢田南久
- 沢田久三郎
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000087284