レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/08/28
- 登録日時
- 2010/12/15 02:00
- 更新日時
- 2010/12/28 11:43
- 管理番号
- 埼久-2010-053
- 質問
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解決
楽焼のかまど(錦窯 きんがま)の作り方について資料がほしい(家庭で作ることができるもの)。
- 回答
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以下の資料に記述あり。
『やきもの 入門のすべて 土ごしらえから焼成まで』(小倉円平 日本文芸社 1962)
登り窯を含め様々な窯の全体図、側面図、断面図等あり。
p100 窯の築き方について(楽焼用窯)。
p110 「四 錦窯(既製品)」、「五 簡易錦窯の作り方」あり。
『楽焼-作り方味わい方』(内島北朗 創元社 1968)
p30-37 「窯を築く事」の項に窯の寸法や図、詳しい説明あり。倒煙式(H式)楽焼窯・角窯(楽焼)・錦窯(即席カマ)・楽焼円窯・電気陶窯が写真や図で紹介され説明もされている。
『陶芸のための科学 増補改訂版』(素木洋一 建設綜合資料社 1989)
p223「窯の形式」の項に楽焼窯(錦窯)の図あり。作り方はなし。
『窯の焚き方・つくり方』(田巻保 双葉社 2001)
錦窯についての記述なし。穴窯、灰被り窯など様々な窯の作り方を紹介している。
インターネット情報
月刊誌「陶遊」の2008年3月号に「簡単『楽焼』窯作り&焼成」の特集が所収。
県立図未所蔵。県内所蔵館あり。
- 回答プロセス
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《レファ協DB》に3件あり。
1 「管理番号 埼浦-2007-106」 かまど(農家の炊事に使うもの)の作り方が載っている資料を探している。
『手づくり石窯book 薪をくべてクッキング』(中川重年 創森社 2003)が紹介されている。
錦窯についての記述なし。料理用の窯の作り方についてのみ。
(https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000043350 2010/08/28最終確認)
2 「管理番号 香川県立図書館-10045」 かまどの作り方の本はあるか。
『窯の焚き方・つくり方』(田巻保 双葉社 2001)
錦窯についての記述なし。穴窯、灰被り窯など様々な窯の作り方を紹介している。
『石窯のつくり方楽しみ方』(須藤章 農山漁村文化協会 2001)
『男の焚き火事典』(太田潤 成美堂出版 2008)
『石窯づくり早わかり』(須藤章 創森社 2009)
『改良かまど築造の技術』(森川規矩 第一出版 1952)
『農家向き改良かまど』(居関久男 博友社 1958)
(https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000056382 2010/08/28最終確認)
3 「管理番号 宮崎県立143」 窯のつくり方を知りたい。(登り窯、穴釜など)参考になる資料はないか。
『穴窯 築窯と焼成』(古谷道生 理工学社 1994)
錦窯についての作り方はないが、穴窯の作り方がある。
『やきもの入門のすべて 土ごしらえから焼成まで』(小倉円平 日本文芸社 1962)
登り窯を含め様々な窯の全体図、側面図、断面図等あり。
『窯から見たやきもの』(光芸出版 1981)
(https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000034341 2010/08/28最終確認)
自館目録を〈錦窯〉で検索するがヒットせず。
自館目録を〈楽焼〉で検索すると14件ヒットする。少しでも記述があったのは以下の6点。
①『楽焼-作り方味わい方』(内島北朗 創元社 1968)
p30-37「窯を築く事」の項に窯の寸法や図、詳しい説明あり。倒煙式(H式)楽焼窯・角窯(楽焼)・錦窯(即席カマ)・楽焼円窯・電気陶窯が写真や図で紹介され説明もされている。
②『陶芸のための科学 増補改訂版』(素木洋一 建設綜合資料社)
p223「窯の形式」の項に楽焼窯(錦窯)の図あり。作り方はなし。
③『陶芸』(南雲竜 日貿出版社 1977)
錦窯の記述なし。p143「簡単な形式の窯の作り方」に煉瓦で作る焼成窯の作り方あり。
④『陶芸 制作と知識のすべて 下巻 増補改訂版』(南雲竜 日貿出版社 1998)
錦窯の記述なし。p73「簡単な形式の窯の作り方」に煉瓦で作る焼成窯の作り方あり。
⑤『楽焼のすべて』(高橋一翠 主婦と生活社 1973)
錦窯の記述なし。p38「窯」の項に赤鉢を用いて、コンロを利用した窯の作り方あり。
⑥『楽焼の技法 新装版』(十代大樋長左衛門 雄山閣出版社 1991)
錦窯の記述なし。p53-55円窯の作り方あり。
自館目録を〈焼成〉で検索すると11件ヒットする。
NDC分類〈751〉〈陶磁工芸〉の書架を調べる。 以下の2点に関連記述があり。
『やきもの 入門のすべて 土ごしらえから焼成まで』(小倉円平 日本文芸社 1962)
p100 窯の築き方について(楽焼用窯)。
p110 四 錦窯(既製品)、五 簡易錦窯の作り方あり。
『やきものをつくる 新・技法シリーズ』(河村熹太朗 美術出版社 1972)
p107 本窯の種類と燃料はあるが、錦窯の記述なし。
p118 「楽焼の行程」 p119-120「焼成」の項に電熱窯の紹介と写真図版はあるが、錦窯の記述はなし。
《Google》を〈錦窯〉で検索する。
《窯の歴史》というページに錦窯(きんがま)についての説明と写真あり。
(http://www.geocities.jp/shimizuke1955/30100main.html 2010/08/24最終確認)
石川県小松市にある錦窯展示館のウェブサイトがあり。
(http://www.city.komatsu.lg.jp/hakubutukan/s_museum_2.html 2010/08/24最終確認)
いずれも錦窯の作り方の記載は見あたらず。
《Google》を〈楽焼〉〈窯〉〈作り方〉で検索する。
《Top-Garden》の月刊誌「陶遊」の2008年3月号に「簡単『楽焼』窯作り&焼成」の特集あり。
その他の調査済資料は以下のとおり。記述のなかったもの。
『常滑窯』(杉崎章 名著出版 1988)
『陶芸の窯』(D.ロードス 日貿出版社 1976)
『陶芸の基本』(東京芸術大学美術学部工芸科陶芸講座 美術出版社 1979)
『初歩からの楽焼づくり』(高橋一翠 丸ノ内出版 1973)
『すべてができる七輪陶芸』(吉田明 双葉社 1999) 七輪を用いた陶芸。
『初めてのやきもの だれにでも楽しみながら作れる』(池田いづみ 成美堂出版 1993) 七輪を用いたやきもの作りと野焼きの方法。
『野焼きでつくるやきもの シリーズ・子どもとつくる 11』(大河内信雄 大月書店 1985)
『灯油・ガス窯を使った焼締焼成の裏ワザ さや鉢焼成入門』(陶工房編集部 誠文堂新光社 2000)
『陶芸の基礎ポイント50 陶工房・はじめての陶芸』(陶工房編集部 誠文堂新光社 1999)
p86-87 市販のガス窯の写真が2枚あるのみ。
『写真でわかるやさしい陶芸 日常の器をつくる』(加藤霞仙 マール社 1990)
p153「やきものの窯」に市販の灯油窯,電気窯、プロパンガス窯の写真図版があるのみ。
『日本全国身近な土を焼く やきものをつくる 陶磁郎books』(芳村俊一 双葉社 2001)
『やきもの作りの鉄則 陶芸「裏技」マニュアル集成 陶芸家の62テクニック・ファイル』(阿部出版 1999)
p77 窯の設置(市販品から穴窯の築窯費用まで7頁にわたって記述があるが、質問に沿った内容ではない。
- 事前調査事項
- NDC
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- 陶磁工芸 (751 9版)
- 参考資料
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- 『やきもの 入門のすべて 土ごしらえから焼成まで』(小倉円平 日本文芸社 1962)
- 『楽焼-作り方味わい方』(内島北朗 創元社 1968)
- 『陶芸のための科学 増補改訂版』(素木洋一 建設綜合資料社 1989)
- 『窯の焚き方・つくり方』(田巻保 双葉社 2001)
- キーワード
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- 楽焼
- 錦窯
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000075225