レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20191007
- 登録日時
- 2020/03/17 00:30
- 更新日時
- 2020/03/17 10:37
- 管理番号
- 中央-2019-35
- 質問
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解決
『増補松浦武四郎』(吉田武三著 松浦武四郎伝刊行会 1966)p.196掲載のモノクロの「蘭種異草」の図は、p.194の説明によると出典は『西海雑志』下で、原画は三色の淡彩とある。彩色された図を見たい。
- 回答
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江戸時代後期から明治時代中期の資料を中心に所蔵する特別文庫室の資料を調査したところ、『西海雜志』に関する所蔵が2点あった。そのうち、『西海雜志』(特別文庫室請求記号:特4121)に彩色された該当の図が掲載されていた。
調査手順は以下の通りである。
最初に質問の『増補松浦武四郎』(資料1)の所蔵と内容を確認した。
都立図書館契約オンラインデータベース『ジャパンナレッジ Lib』(ネットアドバンス)で、キーワード<西海雑志>で検索したところ、『日本歴史地名大系』の記述がヒットし、“天保八年に九州を遊歴した折の見聞録。”とある。(最終アクセス日:2019年12月22日)
特別文庫室の『西海雑志』関連資料の所蔵は、『西海雑志』(特別文庫室請求記号:特4121)と『〔松浦武四郎著述集〕』(特別文庫室請求記号:特2280)である。
『西海雑志』(特別文庫室請求記号:特4121)は3冊の写本で、下巻に該当の図が掲載されている。彩色画で墨の線に黄、緑、茶で色付けされている。また、「雲津秘笈」という印が押印されている。この印は資料2のp.930によると松浦武四郎の自身の印であり、この資料は松浦武四郎の旧蔵書であることがわかった。
『〔松浦武四郎著述集〕』(特別文庫室請求記号:特2280)は、松浦武四郎の孫の松浦孫太氏による松浦武四郎の著作物の写本で、『西海雑志』の記載もあるが、挿絵は未記載である。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】増補松浦武四郎/ 吉田武三/著 / 松浦武四郎伝刊行会 / 1966 <2911/ M423/ Z1-1>
- 【資料2】 新編蔵書印譜 中 / 青裳堂書店 / 2014.2 / 増訂 (日本書誌学大系 103-2) <024.9/5026/2>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000275938