レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/02/10
- 登録日時
- 2015/11/29 00:30
- 更新日時
- 2015/12/01 18:50
- 管理番号
- 0000001253
- 質問
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解決
『口郡十村土筆』に「口郡庄屋土筆」という記載があるので、その資料を見たい。八田村作之丞という人物について調べている。
- 回答
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(1)『口郡十村土筆』に「口郡庄屋土筆」という記述は見つけられません。また、ご確認いただいた内容によると、小田吉之丈による別冊「口郡庄屋土筆」という書物であるらしいことでしたが、そういう書物の所在はわかりません。
(2)八田村作之丞については、『金沢市史 通史編2』p153、文政2年3月の十村断獄後の改革を推進するために御内御用を命じられた7人のうちの1人として、またp155に、十村断獄が挫折して処分を受けた4人のうちの1人として、名前が見えます。
(3)(2)の事件については、『加賀藩農政史考』p57「文政ニ、三年御改法につき十村異動」に、「口郡本江先組へ引越御扶持人十村(前新田裁許二十二日申渡 八田村作之丞」という、八田村作之丞抜擢の記事があります。
(4)また、『寺島蔵人と加賀藩政』p197~199、p222~223には、さらにくわしく(2)の事件についての記載があります。
(5)上記資料によると、八田村作之丞は文政2年以前は「新田裁許」という役職であったことがわかります。『金沢市史 資料編9』p428~432の「文化11年9月 新開方御仕法一巻」に、「新川郡新開勢子役」として「八田村作兵衛」という人物の名前が見えます。
(6)しかし、このほか、『石川県河北郡誌』『八田の歴史』『河北郡十村土筆(「宇ノ気町史」抜刷)』『越中の十村』などには、八田村作之丞に関連する記述は見つかれませんでした。
- 回答プロセス
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『口郡十村土筆』に「口郡庄屋土筆」という言葉自体が見つからない。
読んだ資料が、国立国会図書館所蔵の『口郡十村土筆』[小田吉之丈] [編輯],[當摩武] [編] [當摩武] 2003
という資料だということで、当館所蔵のものと違う(當摩武による解説等に使われているの可能性あり)
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝記 (28 9版)
- 参考資料
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- 1 口郡十村土筆 小田 吉之丈∥編 中川大正印刷舎(印刷) 1928.2 K310/42
- 2 金沢市史 通史編2 金沢市史編さん委員会∥編集 金沢市 2005.12 K222/125/3-2
- 3 加賀藩農政史考 小田 吉之丈∥編著 国書刊行会 1977.6 K611/86
- 4 寺島蔵人と加賀藩政 長山/直治?著 桂書房 2003.9 K289/1123
- 5 金沢市史 資料編9 金沢市史編さん委員会∥編集 金沢市 2002.3 K222/125/2-9
- 6 石川県河北郡誌 石川県河北郡役所∥編 臨川書店 1985.10 K221/25
- 7 八田の歴史 川 良雄∥編 八田公民館 1960 K221/4
- 8 河北郡十村土筆(「宇ノ気町史」抜刷) 若林 喜三郎∥著 宇ノ気町 1970 K310/37
- 9 越中の十村 飛見/丈繁著 飛見丈繁 1958.9 214.2/ヒ/小倉文庫
- キーワード
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- 八田村作之丞
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000184716