レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年4月7日
- 登録日時
- 2021/06/20 17:11
- 更新日時
- 2021/07/31 10:41
- 管理番号
- 3276
- 質問
-
解決
旧神津村の歴代村長がわかる資料をみたい。
- 回答
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『兵庫県市町村合併史 上巻』(兵庫県総務部地方課/編集 兵庫県 1962年)
「兵庫県を形成している市町村の生い立ちを明治維新にまでさかのぼり、
その廃置分合の姿を時世の流れとともにみつめる」(「発刊にあたって」より)資料。
第三編「市町の概況」では、県下各市町について、市名の由来、合併の動き、
市の活動(歴代市町村長・役所の所在地・財政・事業・教育及び保健衛生施設等)、
町字名一覧、合併関係市村の歴史などが紹介されている。
伊丹市についてはp.867から。
p.882に神津村歴代村長19名をまとめた表が掲載されている。
(在職期間については元号に誤りがあると思われる箇所あり)
- 回答プロセス
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1.「神津」「中村」などをキーワードにして所蔵検索。
→ 特に役立ちそうな資料なし
2.『川邊郡誌』(川邊郡誌編纂会/編 坂本広三郎/発行 1973年(1924年刊の復刻))
第3編「川邊郡町村史」神津村p.11以降「古今の名士」が紹介されている。
p.13から議員・村長など明治時代前後に活躍したと思われる人物が紹介されている。
全村長・議員が紹介されている訳ではないようである。
3.『伊丹市史 第7巻』(伊丹市史編纂専門委員会/編集 伊丹市 1973年)
索引で「神津」を調べる。
4.『伊丹市史 第3巻』(伊丹市史編纂専門委員会/編集 伊丹市 1972年)
第2章第1節で明治期の市制・町村制の実施について述べられており、
p.146に伊丹町歴代町長の表が掲載されている。
神津村歴代村長については資料がない。
伊丹町歴代町長の表の下部に「『兵庫県市町村合併史』上巻による」という注がある。
5.『兵庫県市町村合併史 上・下巻』(兵庫県総務部地方課/編集 兵庫県 1962年)
をあたる。
上巻p.867から伊丹市について書かれている。
市の活動状況(p.874)に歴代市長と議長が収録されている。
p.879からは合併関係市村の歴史がまとめられている。
伊丹町・稲野村(いずれもp.880)、神津村(p.882)の歴代町村長も
氏名と在職期間が表にまとめられている。
(稲野村村長は在職年・月のみ)
尚、神津村歴代村長の表には在職期間の記載に誤りだと思われる箇所がある。
第2代村長相馬氏は明(治)23・2・10から27・3・15であり
第3代村長入江氏は昭(和)27・4・5からとなっている。
第9代・10代村長の在職期間の一部が大正時代にあたるため、
第3代村長の在職中は明治(以前)となるため
明(治)27・4・5の誤りであると思われる。
もとになった資料があるか調べた。
下巻巻末「購読のためのご注意」に、編集の参考とした資料が挙げられている。
「歴代市町村長名と在職期間」については、「市町から提出してもらったものを
そのまま掲載した」とあった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216 10版)
- 地方自治.地方行政 (318 10版)
- 参考資料
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『伊丹市史 第3巻』
(伊丹市史編纂専門委員会/編集 伊丹市 1972年) -
『川邊郡誌』
(川邊郡誌編纂会/編 坂本広三郎/発行 1973年 1924年刊の復刻) -
『兵庫県市町村合併史 上・下巻』
(兵庫県総務部地方課/編集 兵庫県 1962年)
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『伊丹市史 第3巻』
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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明治17年に地方制度が改正、その後明治21年4月に市制・町村制が、23年5月に郡制・府県制が
制定公布された。これに伴い、全国で大規模に市町村合併がおこなわれた。
現在の伊丹市域に属する旧町村は伊丹町・稲野村・神津村・長尾村の4町村に合併し、
旧町村名は大字名として残された。
(長尾村は、宝塚市と伊丹市とに分けて編入された)
稲野村村長については、同『兵庫県市町村合併史 上巻』に在職年が掲載されているほか、
『稲野村誌』(松井 松之介/著・発行 1941年)にも掲載されている。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000300538