レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年07月28日
- 登録日時
- 2022/03/28 11:18
- 更新日時
- 2022/03/29 10:03
- 管理番号
- 横浜市中央2657
- 質問
-
解決
横浜における明治期の書店についてわかる資料を教えてほしい。
- 回答
-
1 明治期の書店の歴史について記載があった資料
(1) 『横浜の本と文化 横浜市中央図書館開館記念誌』
横浜市中央図書館開館記念誌編集委員会/編 横浜市中央図書館 1994.3
p.259-263 「印刷・販売の移り変り」
幕末から明治初期に横浜で開業した書店についての記述がありました。
p.424-429 「居留地文化」
居留地における書籍商、書籍の競売人、書籍商型の出版社についての記述が
ありました。
p.468-473 「印刷・出版・教育方面における横浜の中国人 印刷技術と中国人
ニ 中国人経営印刷店」
「印刷店は製本店・文具店・書店を兼ねていた場合が多い」との記載があります。
p.492-495 「外国文化摂取 洋書の輸入」
p.495 「幕末の洋書検閲と洋書店」
横浜の洋書店として「横浜では外商のハルトリー、アレン、チップマン、
マイヤ、ケリー、一八六九年(明治二)丸善の洋書店が、丸善は翌年東京にも
開店をした。」との記載があります。
(2) 『丸善百年史 上巻 日本近代化のあゆみと共に』 丸善 1980.9
(1)の資料に記載があった「丸善」の社史を確認しました。
横浜に開業した書店についての解説は下記の頁にありました。
店の場所や取り扱っていた商品についての記述があります。
p.34-35 「第三章 丸屋商社の創立 二 丸屋書店の開業」
p.50-53 「第四章 丸屋商社の発展 一 丸善初期の営業状態」
(3) 『丸善外史』 木村毅/著 丸善 1969.2
p.66-70 「第二章 丸ブームの意味 四 店のおこり」 のうち、p.69-70に
横浜に書店を開業した旨や取り扱っていた商品について確認できます。
(4) 『有隣堂100年史 1909~2009』
有隣堂100年史編集委員会/編 有隣堂 2009.12
横浜に本社のある書店の社史です。会社の歴史の他にp.12-16
「2 幕末・明治期の横浜の書肆」では、幕末から明治初期の横浜にあった
書肆についての記述があります。
(5) 『横浜新誌 初編』 川井 景一/〔原〕著 日本評論新社 1955.02
p.489-491 「書舗」
開港後の横浜の書店について、各店で取り扱っている商品の特徴や売り場の
様子等の記述があります。
(6) 『神奈川古書組合三十五年史』
組合史編纂委員会/編 神奈川県古書籍商業協同組合 1992.10
p.17-365 「第一部 歴史編」では、古書籍商の歴史が載っていました。
p.661-718 「神奈川古書店名簿(戦前)」では明治元年から昭和20年までの
営業者名と住所が記載されています。
2 人名録、商工名鑑
(1) 『横浜貿易捷径 よこれき双書』
伊藤辰治郎/著 横浜郷土研究会 1995.3
外国商館の部では、居留地にて書籍や雑誌を取り扱っていた商館が載って
いました。
p.128 「五十六番館 英商 グードエナフ商会 印刷製本及書籍等販売業」
p.131 「六十一番館 ケリーウヲルシ商会 外国雑誌売捌業」
(2) 『諸国紙名録 小間紙名式・表具之用具』 尾崎冨五郎/編 紙の博物館 1971
明治10(1877)年に横浜の錦誠堂の主人尾崎冨五郎が編集、
出版した紙の目録です。
巻末に売捌所の記載があり、住所と代表者の名前が確認できます。
(3) 『横浜商人録』横山錦柵 編 横浜商人録社 明治14.6
p.45 「書肆商の部」
この資料は、国立国会図書館のデジタルコレクションでご覧いただけます。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/780354 (確認日:令和4年1月21日)
3 職業別の電話帳
索引から職業別で引くことができ、店名、住所、代表者名を調べることができます。
『諸営業別京浜電話番号簿』
諸営業別京浜電話番号簿発行所/編 諸営業別京浜電話番号簿発行所 1907.12
明治40(1907)年
p.1083 「横濱 書籍業」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 図書の販売 (024 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000314191