レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年05月10日
- 登録日時
- 2013/05/23 14:21
- 更新日時
- 2014/04/03 19:55
- 管理番号
- 茨201339
- 質問
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解決
招魂社成立史の研究のなかに徳川斉昭の赦免に関してそれにあわせて徳川慶喜公伝から引用として文久二年十一月十二日に安政の大獄で斃れた国事犯者を赦免したとして三十三名の名前があるそうだが,徳川慶喜公伝で三十三名全員の名前が記載されているのか。徳川慶喜公伝でその名前を引用されているなら,根拠となった史料は何か。
- 回答
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『徳川慶喜公伝 2巻』(渋沢栄一著,竜門社,1918)P125~P126
『徳川慶喜公伝 2巻』(渋沢栄一著,竜門社,1967)P87~P88
に「大赦の人数」として33名の氏名が掲載されていた。
また,その文章の最後に括弧書きで「(国事関係書類・世子奉勅下記。)」と記載されていた。
「世子奉勅東下記」を調査したところ,『史籍雑纂 第4』(国書刊行会,1912)に収録があった。
『史籍雑纂 第4』(国書刊行会,1912)
P2の緒言には,「世子奉勅東下記は長藩士兼重譲蔵の著にして,同藩士毛利正廣後ち廣封と改め明治に至り手元徳と称すが,朝旨を奉じて関東に下向し,公武問周旋の事に従へる顛末を記したり。」と書かれている。
「世子奉勅東下記」はP92~P204に掲載されており,その九月部分P146~P148に同じ三十三名の氏名が書かれていることが確認出来た。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
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- 渋沢栄一. 徳川慶喜公伝 2. 竜門社, 1918. p. 125-126 (当館請求記号 L274.2-トク2-2, 当館資料番号 001052987383)
- 渋沢栄一. 徳川慶喜公伝 2. 平凡社, 1967. (東洋文庫) p. 87-88 (当館請求記号 L274.2-トク3-2, 当館資料番号 001052316849)
- 史籍雑纂 第4. 国書刊行会, 1912. p. 92-204 (当館請求記号 R210-359-4, 当館資料番号 001050200656)
- キーワード
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- 徳川慶喜公伝
- 赦免
- 徳川斉昭
- 安政の大獄
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000131618