レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2001年04月17日
- 登録日時
- 2010/12/05 16:04
- 更新日時
- 2018/02/23 15:52
- 管理番号
- 00758福岡
- 質問
-
解決
『河川大事典』(日外アソシエーツ/1991年/R517.0/111462339)で那珂川の古称が「儺の川」となっていた。出典はどこか知りたい。分かれば、その文章が載っている部分が見たい。
- 回答
-
那珂川町図書館へ照会。
『福岡県文化百選 水編』(西日本新聞社/1994年/Q219.1フ/110532371)
80~81p:那珂川の項目のひとくちメモより抜粋。
「那珂川」の名の由来は、奈良時代の『和名抄』によると、倭(ナ)の国のカー(川の古音)で「ナカー」と呼ばれていたものが、のちに「カー」の語意が忘れられ、さらに川をつけて「ナカノ川」となったという。一方、『日本書紀』には、神功皇后が「儺(ナ)の河」の水を神田に引くため溝を掘らせた(「裂田の溝」の話)とあることから「ナのカワ」が「ナカガワ」に転じたといわれる、とある。
『那珂川町の歴史探訪』(海鳥社/2001年/Q219.1カ/112927538)
56~57p
(2010.12追記)
『新編 日本古典文学全集2 日本書紀1』(小学館/1994年/918シ/111469441)
423p、3行目:時に儺河(なのかは)の水を引き~とあり。
409p注19:「儺」那珂川
「和名抄」については、
県立図書館所蔵で貸出可能の資料あり。
『諸本集成倭名類聚抄 本文篇』京都大学文学部国語学国文学研究室/編 臨川書店/1987年
『諸本集成倭名類聚抄 索引篇』京都大学文学部国語学国文学研究室/編 臨川書店/1981年
また、早稲田大学蔵古典籍目録<和名類聚抄>で、デジタル化された本文を見ることができる。
しかし、「倭」の国の川の箇所を見つけることは困難である。(検索機能はついていない。)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 九州地方 (219 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 那珂川
- 儺の川
- 照会先
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- 那珂川町図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000074776