レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/03/19
- 登録日時
- 2022/03/26 00:30
- 更新日時
- 2022/03/26 00:30
- 管理番号
- 6001055415
- 質問
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解決
「大坂新刀」について知りたい。
- 回答
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次の資料に記載がありました。
■『新修大阪市史 第3巻』(新修大阪市史編纂委員会/編集 大阪市 1989.3)
「第五章 近世前期の文化 3 大坂新刀の誕生と主要刀工 第五節 絵画・工芸 新刀の成立」(p.1054-1055)
まず「新刀」について「日本刀は慶長元年(一五九六)を境とし、それ以前の作を古刀、以後の作を新刀と呼んでいる。」(p.1054)とあります。
「大坂新刀」については、「これ[図書館注:寛文・延宝ごろ]以後近世全期を通して刀工数も生産量も群を抜いて多く、また今日なお美術工芸品として高い評価を受け続けているのが大坂新刀である。」(p.1054-1055)とあります。
このほか、
・「第五章 近世前期の文化 3 大坂新刀の誕生と主要刀工 第五節 絵画・工芸 大坂新刀の成立」(p.1056)
・「第五章 近世前期の文化 3 大坂新刀の誕生と主要刀工 第五節 絵画・工芸 大坂新刀の特色」(p.1057)
の項があります。
■『刀剣の精美 乱世の名刀と大坂新刀』(高槻市立しろあと歴史館/編集 高槻市立しろあと歴史館 2016.10)
千田康治「大坂新刀について」(p.77-78)
・「はじめに」に「江戸時代に大坂で活躍した刀工を、その作品も含めて大坂新刀と呼ぶ。作風は地鉄に華やかな刃文を表した華麗なもので、人気を博した。」(p.77)とあります。
・「1 大坂新刀の歴史 新刀とは」(p.77)に「日本刀の歴史では、慶長年間(一五九六~一六一五)を境に、以前の刀剣を古刀、以降を新刀と呼ぶ。この時期から、刀工の本拠地や作風が大きく変化するからである。」とあり、「新刀という観念の誕生」や「『新刀』の言葉」の普及についての記載の後、「『大坂新刀』の語は、近代の造語であり、戦前までは『大阪新刀』や『大阪鍛冶』、『大阪刀匠』とも呼ばれた。戦後、大阪の刀剣商・中宮敬堂氏や大阪市立博物館(現大阪歴史博物館)館長の森口隆次氏によって『大坂新刀』の名で研究・普及活動がすすめられ、定着した。」(p.77)とあります。
この論考は、「はじめに」「1 大坂新刀の歴史」「2 大坂新刀の特徴」で構成されており、ほかにも大坂新刀に関する記載があります。
■『大坂新刀 資料の見方』(大阪歴史博物館/編集 大阪歴史博物館 2004.12)
「はじめに」(p.1)に「刀剣の世界では平安~室町末期までの刀剣を『古刀』、桃山時代以降の刀剣を新刀(但し幕末期のものは『新々刀』)と呼び慣わしています。そして『大坂』で作られた『新刀』、これが『大坂新刀』です。」とあります。(p.1)
また、「概説 『大坂新刀』の流れ ―大坂と鉄と刀工と―」(p.3-4)、「鑑賞編 大坂新刀鑑賞」(p.23-36 大阪歴史博物館所蔵の刀の写真があります)、「大坂新刀・新々刀主要工(本館所蔵品の作者を中心に)」(p.40-41)があります。
■『大坂新刀図譜』(中宮敬堂/共著 雄山閣出版 1967)
「概説」に「大坂の地域性と刀工」(p.2-3)や、各刀工についての記載があります。
また、系図や作刀年譜なども掲載されています。
〔事例作成日:2022年3月19日〕
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 金工芸 (756 10版)
- 参考資料
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- 新修大阪市史 第3巻 新修大阪市史編纂委員会∥編集 大阪市 1989.3 (1054-1057)
- 刀剣の精美 高槻市立しろあと歴史館‖編集 高槻市立しろあと歴史館 2016.10 (77-78)
- 大坂新刀 大阪歴史博物館‖編集 大阪歴史博物館 2004.12 (1、3-4、23-36、40-41)
- 大坂新刀図譜 中宮/敬堂∥共著 雄山閣出版 1967
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 大阪
- 質問者区分
- 業務
- 登録番号
- 1000314084