レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/03/04
- 登録日時
- 2023/04/27 00:30
- 更新日時
- 2023/05/02 15:36
- 管理番号
- 6000067781
- 質問
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解決
日本の衣服の歴史について、小学5年生が大づかみできるような、図の多い本はないか。
化学繊維が入ってくる前の、綿や羊毛を使った衣服について書いてある本が良い。
綿や羊毛の服はいつ頃日本に伝わったのか、などについて知りたい。
- 回答
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分類210(歴史)・383(服装)の児童書の書架を確認。また、蔵書検索システムで件名「衣装」「衣服」「綿」「羊毛」などで児童書を検索し、下記資料を紹介した。
【1冊でよくまとまっているもの】
・『日本人の衣服』長崎巌/監修 岩崎書店 2004.2 p.24-25 「衣服の素材にはどんなものがあるのだろう?」の章で、麻・絹・木綿について歴史の記述あり。毛織物については記載なし。
・『衣服の歴史』佐藤和彦/監修 ポプラ社 1994.4 古代の衣服の始め、弥生時代の麻織物、奈良時代の絹織物、江戸時代の木綿の普及について記載あり。絵も多い。毛織物についての記述なし。
・『衣食住の歴史』西本豊弘/監修 ポプラ社 2006.3 麻・木綿・羊毛生地の歴史について写真の多い記述あり。
・『食べ物・衣服でさぐる日本史』板倉聖宣/監修 国土社 1993.4 木綿について、小学校高学年くらいを対象に詳しく書かれている。木綿以前の素材として麻についても記述あり。毛織物・羊毛についての記述なし。
【シリーズで歴史を追うもの】
・『世界ふくそうの歴史』1~5 高橋晴子/監修 リブリオ出版 2001.3 外国と並記されているが、日本の衣服史の部分を追うと、素材の歴史の流れがよく分かる。絵も多く、説明も簡明。羊毛や毛織物についての記述はない。(5巻には素材の歴史についての記述無し)
・『ビジュアル 日本の服装の歴史』1~3 増田美子/監修・著 ゆまに書房 2018.10 写真や図も多いが、かなり詳細な説明なので小学生にはやや不向き。
2巻のp.56-59に「衣服素材の広がりと衣生活のいとなみ」として、絹・麻・木綿についての記述あり。
また、3巻のp.19-21に「新しい和服着こなし」として、明治時代に毛織物が日本でも導入され広く使われるようになり始めたことが記載されている。
【一部参考になるもの】
・『真綿』日本真綿協会/編 日本真綿協会 2004.2 真綿とその織物生地である紬についての歴史が書かれている。写真も多い。
・『ワタの絵本』ひびあきら/編 農山漁村文化協会 1998.4 「日本のもめん、ワタの歴史」として見開きページで紹介。
・『日本人は何を着てきたか』村田泰彦/監修 大日本図書 1997.4 「麻から木綿への変化」として見開き1ページで木綿の伝播を紹介。
・『ふくはなにからできているの?』佐藤哲也/文 福音館書店 2016.11 歴史についての記述はないが、羊毛・絹・木綿について絵で分かりやすく紹介している知識絵本。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『「日本人」を知る本 3』(岩崎書店) (p.24-25)
- 『調べ学習にやくだつくらしの歴史図鑑』2(ポプラ社) (p.4-5,6-7,12-13,26-27)
- 『衣食住の歴史』西本 豊弘/監修(ポプラ社)
- 『世界ふくそうの歴史 1』川口 和正/文(リブリオ出版)
- 『ビジュアル日本の服装の歴史 3』増田 美子/監修(ゆまに書房)
- 『食べ物・衣服でさぐる日本史』長岡 清/著(国土社)
- キーワード
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- 衣服(イフク)
- 歴史(レキシ)
- 日本(ニホン)
- 服装(フクソウ)
- 繊維(センイ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000332509