レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年09月12日
- 登録日時
- 2022/08/18 11:22
- 更新日時
- 2023/02/17 12:05
- 管理番号
- 新県図-01485
- 質問
-
解決
以下の新潟県民謡の歌詞について
1.春駒
2.米大舟
3.弥彦甚句
4.松坂(塩沢町)
5.海府甚句
6.相川甚句
- 回答
-
当館所蔵資料を調査したところ、以下の資料(1)~(6)にご依頼の民謡の歌詞が見つかりました。
1.春駒
(1)『新潟県の民謡』(新潟県教育委員会/編・発行 1986)
新潟県内各地に伝わる民謡を地域別に収録しています。複数の「春駒」が見つかりましたので、一例として上越地方に伝わるものをご紹介します。
「91 上越市」内p210「(13)春駒」に、「春のはじめに春駒なんだ 夢にみてさえよいと申す…」からはじまる歌詞が記載されています。
(2)『新潟県の民謡』(小山直嗣/著 野島出版 1977)
p215~219「春駒」に、佐渡地方に伝わる「めでたやめでたや 春の初めの春駒なんぞや…」からはじまる歌詞と、頸城地方に伝わる「春の初めの春駒なんぞや…」からはじまる歌詞が記載されています。
2.米大舟
前掲(1)『新潟県の民謡』(新潟県教育委員会/編・発行 1986)
「91 上越市」内p208「(5)米大舟」に、「黒井砂浜米ならよかろ 沖の米大舟にただ積ましょ…」からはじまる歌詞が記載されています。
前掲(2)『新潟県の民謡』(小山直嗣/著 野島出版 1977)
「米大舟」内p222に、「酒田小屋の浜米ならよかろ 沖の米大舟にただ積ましょ…」からはじまる歌詞が記載されています。
(3)『新潟県民謡紀行』(越後民謡研究会/[編] 野島出版 1993)
p13~17「米大舟」に、「酒田興野の浜 米ならよかろ 沖の弁財衆に 多々積ましょう…」からはじまる歌詞が記載されています。
(4)『新潟県民謡選集』(岩崎久太/編・発行 1979)
p56「米大舟(中頸城郡大潟町)」に、「黒井砂浜 米ならよかろ 沖の米大舟にただ積ましょ…」からはじまる歌詞が、またp89~90にその解説が記載されています。
3.弥彦甚句
江戸中期から伝わる弥彦甚句のほかに、一之宮甚句とも言われる盆踊り唄とあわせて2種類の歌詞が見つかりました。両方の歌詞をご紹介します。
前掲(1)『新潟県の民謡』(新潟県教育委員会/編・発行 1986)
「36 弥彦村」内p93「(2)一之宮甚句」に、「エーヤー 越後弥彦の明神様の エーヤー 杉が見えます…」からはじまる歌詞が記載されています。
前掲(2)『新潟県の民謡』(小山直嗣/著 野島出版 1977)
p46~47「一之宮甚句」に、「イヤー 越後弥彦の明神様の 杉が見えますほのぼのと…」からはじまる歌詞が記載されています。
前掲(3)『新潟県民謡紀行』(越後民謡研究会/[編] 野島出版 1993)
p152~155「一之宮甚句と弥彦甚句」に、「エーヤー越後弥彦の明神様のエーヤー」からはじまる一之宮甚句の歌詞と、「弥彦おろしを 小笠に受けて ヨーイヨーイ…」からはじまる弥彦甚句の歌詞が記載されています。なお、こちらの弥彦甚句について、江戸中期ころから伝わり、今では地元の芸妓により、お座敷唄として歌われている旨の記述があります。
(5)『郷土民謡選集』(水落忠夫/編・発行 1981)
p35「弥彦甚句(西蒲弥彦村)」に、「イヤー越後弥彦の明神様の (ハアヨシタヨシタヨシタネ)…」からはじまる歌詞が記載されています。
4.松坂(塩沢町)
前掲(1)『新潟県の民謡』(新潟県教育委員会/編・発行 1986)
「70 塩沢町」内p153「(12)字余り松坂」に、「桃台につぎて梅ノ木 根は他人でも 実がこもれば花が咲く…」からはじまる歌詞が記載されています。
5.海府甚句
前掲(1)『新潟県の民謡』(新潟県教育委員会/編・発行 1986)
「103 両津市」内p237「(10)海府甚句」に「エー 度胸さだめて 漕ぎだすからは ショコショイ あとヘナー…」からはじまる歌詞が記載されています。
前掲(2)『新潟県の民謡』(小山直嗣/著 野島出版 1977)
p74~75「海府甚句」に、佐渡の外海府地域に伝わる「エエー度胸さだめてこぎ出すからは…」からはじまる歌詞が記載されています。
前掲(3)『新潟県民謡紀行』(越後民謡研究会/[編] 野島出版 1993)
p214~216「海府甚句」に、「アー わしが思うようにゃ そなたも思うかい エーイ…」からはじまる歌詞が記載されています。
(6)『新潟県民謡集』(岩崎文二/編・発行 1987)
p41~42「海府甚句(新潟県)」に、「佐渡の海府は夏よい処 冬は四海の波が立つ…」からはじまる歌詞が記載されています。
6.相川甚句
前掲(4)『新潟県民謡選集』(岩崎久太/編・発行 1979)
p11「相川甚句(佐渡郡相川町)」に、「ハアー 霞む相川 夕日に染めて(ハア シャンシャン)…」からはじまる歌詞が、またp64にその解説が記載されています。
前掲(6)『新潟県民謡集』(岩崎文二/編・発行 1987)
p80「附 相川甚句」に、「仇し仇浪寄せては返す…」からはじまる歌詞が記載されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 声楽 (767 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 民謡
- 甚句
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000320038