レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005/05/22
- 登録日時
- 2005/10/07 02:11
- 更新日時
- 2007/02/27 16:23
- 管理番号
- 都立図事-2005004093
- 質問
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杉田玄白の「耄耋独語」(ぼうてつどくご)の原文を活字本で読みたい。
『日本の名著 22 杉田玄白他』(芳賀徹責任編集、中央公論社刊)には現代語訳が掲載されているが、原文を読みたい。
- 回答
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都立DBを検索したが、活字本は見つからず。資料1、2などの杉田玄白の著作や解説からも、翻刻の存在はわからなかった。
[NDL-OPAC 雑誌記事索引]をキーワード<耄耋独語>で検索すると、4件の雑誌記事がヒットする。当館所蔵の雑誌 『比較文化研究』16輯 (昭53年3月 東京大学教養学部比較文化研究室編 東京大学出版会)の記事「『玉味噌』と『耄耋独語』‥老玄白の未刊随筆二篇」 p.174-191を確認したところ、p.174-182に「耄耋独語」の翻刻が収録されていることがわかった。 同p.182-191の解説によれば、慶応義塾大学医学部図書館蔵の写本が原文であり、『日本の名著 22』の訳者である芳賀徹が校注を行っている。また、『日本の名著 22』と比較した結果、全文の翻刻であろうと思われる。
また、資料4 p.698(3段目)には「耄耋独語」(もうてつどくご)で載っており、写本が慶応義塾大学信濃町メディアセンター(北里記念医学図書館)富士川文庫で所蔵していることがわかる。
同項目に、活字本として資料3に収録されているとの情報も記載されているが、資料5では、「耄耋独語」(もうてつどくご)の活字本として『医学古典集 4』に収録されているとの情報の部分を削除する、と訂正されている。
後日調査
都立DBの「件名」に<杉田玄白>を入れて検索しヒットしたもののうち、資料6、資料7に、原文の全文ではないが、一部原文も交え「耄耋独語」にふれている。このうち、資料6の巻末(p.271)に以下の注があった。
“『耄耋独語』については、慶應義塾大学医学部図書館所蔵の写本に拠り、芳賀徹「『玉味噌』と『耄耋独語』‥老玄白の未刊随筆二篇」『東京大学教養学部紀要・比較文化研究』第16輯 (昭和52年)を参照した。”
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 一般書誌.全国書誌 (025 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 杉田玄白・平賀源内・司馬江漢 / 杉田玄白∥[ほか著] / 中央公論社 , 1974 ( 日本の名著 22 ) /0810/N687/N1-22
- 【資料2】 杉田玄白集 / 杉田玄白∥[著] / 早稲田大学蔵影印叢書刊行委員会 , 1994.4 ( 早稲田大学蔵資料影印叢書 洋学篇 第3巻 ) /4021/3023/94
- 【資料3】 和蘭医話 / 伏屋琴坂∥著 / 医歯薬出版 , 1973 ( 医学古典集 第4 ) /4909/I137/I1-4
- 【資料4】 国書総目録 第7巻 ふ-よ . 補訂版 / 岩波書店 , 1990.9 R/0251/3002/7
- 【資料5】 国書総目録 第8巻 ら-ん・叢書目録・補遺 . 補訂版 / 岩波書店 , 1990.11 R/0251/3002/8
- 【資料6】 この生この死 : 江戸人の死生観 / 立川昭二∥著 / 筑摩書房 , 1989.7 /1210/3014/89
- 【資料7】 夜明けの人杉田玄白 / 杉靖三郎∥著 / 徳間書店 , 1976 /2891/ス27/1
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000024139