レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年10月30日
- 登録日時
- 2022/11/14 18:17
- 更新日時
- 2022/11/14 18:17
- 管理番号
- いわき総合-地域694
- 質問
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解決
『平窪郷土誌』(平窪郷土史編纂委員会 1987)P.675「鬼馬塚(きまつか)伝説」に記載のある毒草「畠代」の植物名が知りたい。
「鬼馬塚(きまつか)伝説」とは平中塩にある鬼馬童子を祀った塚の伝説。
『平窪郷土誌』には「ある人が畠代という毒草を植えておくと、鬼馬童子はそれを飽きるほど食べ、心身忽ち悩乱して、山野をかけめぐり、ついに中塩村の小山で狂い死んだ。」と記載あり。
- 回答
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当館所蔵資料を調査しましたが、「畠代」という植物について、記載のある資料は確認できませんでした。
以下の資料を紹介しました。
〈鬼馬塚伝説〉
【資料①】『写真で綴るいわきの伝説』(草野日出雄 はましん企画 1977)
P.124「鬼馬を埋めた鬼馬塚」に「人間には解毒作用のある万能薬だが、鬼にとっては死に至る毒である草を畠に植えた。」とあるが、「畠代」の記載はない。
※鬼馬塚の由来を綴る書付の写真あり。(写真を見たところ畠代の記載は見つけられませんでしたが、書付は数通あるとのこと)
〈毒草の本〉
書付に「宝歴八年」(1758年)と記されていたので江戸の植物を調査。
【資料②】『本草綱目啓蒙』(小野蘭山 早稲田大学出版部 1974)
「畠代」「ハタシロ」ともに記載なし。P.223に似た名前で「ハタケムシロ」という植物の記載があったので、参考までに紹介。
※ハタケムシロ→半邉蓮 別名でアゼムシロ・ミゾカクシ等の記載あり
【資料③】『原色牧野和漢薬草大圖鑑』(三橋博 北隆館 2002)
P.524にミゾカクシ(アゼムシロ)の記載あり。こちらも参考までに紹介。
- 回答プロセス
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上記調査のとおり
- 事前調査事項
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『平窪郷土誌』[K-210.1-1-ヒ・1110039029他]
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 伝説.民話[昔話] (388)
- 薬学 (499)
- 参考資料
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- 【資料①】『写真で綴るいわきの伝説』 (AL-388-ク・1110746367他)
- 【資料②】『本草綱目啓蒙』 (R-499.9-ス・1110016670)
- 【資料③】『原色牧野和漢薬草大圖鑑』 (499.8-ゲ・1112595739)
- キーワード
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- 平窪
- 鬼馬塚 きまつか
- 畠代
- 中塩
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000324082