レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年12月01日
- 登録日時
- 2016/06/15 10:22
- 更新日時
- 2016/09/06 15:53
- 管理番号
- 埼久-2016-028
- 質問
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解決
須利耶蘇摩が鳩摩羅什に「東北に縁がある」と伝えたと聞いた。その「師の言葉」について、原文、訳等あれば知りたい。
- 回答
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質問に関する記述のある以下の資料を紹介した。
《国会図書館デジタルコレクション》
「日蓮聖人御遺文講義 第8巻」(日本仏書刊行会 1958)
p160 「法華宗内證佛法血脈 第3章:法華經の傅譯 第1節:須利耶蘇摩と羅什」として、「謹んで翻經の記を案ずるに云く『大師須利耶蘇摩、左の手に法華經を持ち、右の手に鳩摩羅什の頂を摩でて、三蔵に授與して云く「佛日西に入りて遺耀将に東北に及ばんとす、此の典は東北の諸國に縁あり、汝謹んで之を傅弘せよ』と云々」などと書き下し文・講義あり。
(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1226382 国会図書館)105コマ 国会図書館/図書館送信参加館公開
「日蓮聖人遺文全集講義 第10巻」(大林閣 1933)
p421 「法華宗内證佛法血脈 第3段:譯主相承を釋するに三 第1節:須利耶蘇摩三蔵」として、須利耶蘇摩の言葉の漢文・和訳・通訳あり。
(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1246359 国会図書館)226コマ 国会図書館/図書館送信参加館公開
「日蓮聖人遺文全集講義 第3巻」(大林閣 1933)
p276 「守護國家論 第3段:法華行者所期の浄土を明す 甲二:別して肇公慧心の記に依て日本法華流布の地なるを定む」として、漢文・和訳・通訳あり。
(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1246294 国会図書館)155コマ 国会図書館/図書館送信参加館公開
データベースの最終アクセス日は2015年12月1日。
- 回答プロセス
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仏教関連参考資料を調査する。
『望月仏教大辞典 第3巻』(世界聖典刊行協会 1980)
p2534 「シュリヤソマ 須利耶蘇摩」あり。「時に鳩摩羅什亦来りて師に奉じ」
「又法華傅記第二所載の法華翻經後記に、羅什は天竺國に在りて大師須利耶蘇摩より法華經を承け、此の經を東北に傅弘すべしと付属せられたりと記し、日蓮の守護國家論、法華宗内證佛法血脈等に其の記を利用し、之を以て法華經が本邦に弘通せらるべきを豫言せしものとして重用せるも、斯る傅説は固より深く信ずるに足らざるなり。又開元釋教録第四、三論玄義鈔巻中、出三蔵記集第十四等に出づ」とあり。
「守護國家論」「法華宗内證佛法血脈」を《国会図書館デジタルコレクション》(http://dl.ndl.go.jp/ 国会図書館)で確認した。
以下「鳩摩羅什」の項はあるが、質問について記述のない資料
『望月仏教大辞典 第1巻』(世界聖典刊行協会 1974)
『仏教・インド思想辞典』(高崎直道編 春秋社 1987)
『大漢和辞典 巻12』(大修館書店 1986)
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏教 (180 9版)
- 各宗 (188 9版)
- 参考資料
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- 「日蓮聖人遺文全集講義 第3巻」(大林閣 1933)
- 「日蓮聖人御遺文講義 第8巻」(日本仏書刊行会 1958)
- 「日蓮聖人遺文全集講義 第10巻」(大林閣 1933)
- キーワード
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- 鳩摩羅什(クマラジュウ)
- Kumarajiva
- 須利耶蘇摩(スリヤソマ,シュリヤソマ)
- 僧侶
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000193293