レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年11月11日
- 登録日時
- 2016/03/31 18:16
- 更新日時
- 2016/03/31 18:16
- 管理番号
- tr425
- 質問
-
解決
明治40年当時、栃木市万町2丁目だった場所の現在地が知りたい。現在の万町2とは場所が異なるようだ。
- 回答
-
おおよその現在地は「栃木市万町6、7、9」付近のようです。
以下の資料を用いて場所を特定しました。
①『明治大正日本都市地図集成』(地図資料編纂会/編 柏書房 1986)
②『栃木県營業便覧』(城北逸史/編著 全国営業便覧発行所 1907)
③『栃木便利情報地図 2版』(昭文社 2011)
資料①は、明治39年の栃木市の地図「栃木市街六千分一尺図」を収録しています。
地図の住所表記は「万町」までで、「2丁目」等の記載はありません。
地図を囲むように、欄外に「広告 栃木町著名店舗」として、栃木市の店舗一覧が掲載されています。ここには店舗名と住所、責任者が記載されており、「万町壱丁目~三丁目」の住所が確認できます。ただし、地図上に店舗所在地を示す表示はなく、地図から店の場所を正確に把握することはできません。
資料②は、明治40年10月1日に発行された、県内各市町の主要な通りに面する商店の情報を収録している資料です。
通りの店並びに重きを置いた資料で、町名と店名・店の責任者の記載があります。
栃木町部分のページを確認したところ、町名の記載範囲は「万町」までであり、「2丁目」等は記載がありません。
ここで、資料①と②の共通の情報「店名・責任者」を併用することで、求める情報を導き出すことができます。
【作業1】資料①の広告にある万町2丁目の店名・責任者を抽出する。
【作業2】資料②から【作業1】の店名・責任者の記載を探す。
(記載があった地域が「万町2丁目」と考えられる。)
【作業3】【作業2】でチェックした店並びのある通りの場所を、資料①の地図で確認する。
【作業4】【作業3】で確認した場所を資料③(現代の地図)と重ねあわせ、現在地を特定する。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (291)
- 参考資料
- キーワード
-
- 栃木県
- 明治時代
- 栃木町
- 地図
- 所在地
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000190549