レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/05/30
- 登録日時
- 2023/07/20 00:30
- 更新日時
- 2023/07/20 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-230033
- 質問
-
解決
弓道家阿波研造は、旧河北町大川村で生まれたとのことですが、生家は残っているのでしょうか。また出身小学校を教えてください。
- 回答
-
下記の資料に関連する記述がありました。※【 】内は当館の請求記号です。
1 阿波研造の生家について
資料1 宮城県弓道連盟史編集委員会編『宮城県弓道連盟史』宮城県弓道連盟, 1991年【K789/ミ4】
「第七 指導者・先輩を偲んで」-「(一)阿波研造先生のこと」-「一、幼少時代」の項
p.117「研造は明治十三年四月四日宮城県桃生郡河北町福地字町(旧大川村横川)の麹屋佐藤伝左エ門、しゅんの長男として生誕、佐藤家は代々村の肝入で、先祖は凶歳時に住民の救済に甚力した記録もあり村の信望を得ていたが、再度の自宅の火災で研造が生まれた頃は家運は少しく傾きつつあった。(中略)研造の生家は数年前迄そのまま存在したが現在は建て直されている。その裏通りに浄土宗大忍寺があり、研造は幼少の頃この寺の住職永沼関孝和尚に書道や漢字を教わり、頭脳明晰、刻苦勉励して十八才の折には自ら私塾を開くに至った。(後略)」
資料2 桜井保之助著『阿波研造 : 大いなる射の道の教』阿波研造先生生誕百年祭実行委員会, 1981年【K789/ア1】
「第一の章 自然児研造」-「研造の出生と家業」の項
p.43「その生家は現在やや姿が変ったが当時と同じ場所にあり、道路に面した表から裏までは百米ほどある。そのなかに四、五軒の貸家があって、昔資産家だった名残りをしのばせる。(後略)」
p.44「研造生家(横川佐藤家)は大火で罹災したので昔の悌はないが表通りから裏まで約百米もあり、旧家だったことを偲ばせる。」
との記述があり、生家の写真が掲載されています。※引用文の表記は原文のママとしています。
「阿波研造年譜」
附録1 p.4「年齢(数え)20 明治32 横川町大火、佐藤家被災。」
資料3 桜井保之助著『阿波研造 : 天地大自然の代言者』阿波研造生誕百二十年記念事業実行委員会, 1999年【K789/ア1-2】
「第四の章」-「3 大火による生家の罹災」の項
p.37「(略)横川の町に大火が起り、研造の生家も被災した。研造二十才。(後略)」
資料4 池沢幹彦著『弓聖阿波研造』増補改訂版. 東北大学出版会, 2013年【K789/アケ2013.8】
p.260「阿波研造年譜」の項
「明治三二(年) 十九(年齢) 横川に大火、生家も被災して焼失」
2 阿波研造の出身小学校について
再掲資料2 桜井保之助著『阿波研造 : 大いなる射の道の教』阿波研造先生生誕百年祭実行委員会, 1981年【K789/ア1】
p.47「受けた学校教育」
「研造の受けた学校教育は、小学教育だけだった。(中略)第七十六小学区が横川小学校であった。」
再掲資料3 桜井保之助著『阿波研造 : 天地大自然の代言者』阿波研造生誕百二十年記念事業実行委員会, 1999年【K789/ア1-2】
「第三の章」-「2 菩提寺の和尚と漢学」の項
p.28「当時の農家や商家では、学校は尋常小学校だけで十分、せいぜいが高等小学校といふ所だった。(中略)從って研造も高等小学校は卒業してゐたのであらう。(後略)」
再掲資料4 池沢幹彦著『弓聖阿波研造』増補改訂版. 東北大学出版会, 2013年【K789/アケ2013.8】
p.260「阿波研造年譜」の項
「明治二七(年) 十四(年齢) 高等小学校を卒業し長沼関考和尚より漢学を学び始める。」
なお、下記の資料を確認しましたが、関連する記述はありませんでした。
資料5 馬見塚昭久著『霊箭 : 阿波研造物語』日本武道館, 2006年【K930/アケ2006.6】
資料6 河北町誌編纂委員会編『河北町誌』上巻, 河北町, 1975年【K251.1/カ1-2/1】
資料7 河北町誌編纂委員会編『河北町誌』下巻, 河北町, 1979年【K251.1/カ1-2/2】
資料8 石巻市史編纂委員会編『石巻市史』第5巻, 石巻市, 1963年【K253.3/イ1/5】
資料9 石巻市史編さん委員会編『石巻の歴史』第2巻, 石巻市, 1998年【K253.3/イ1-2/2-2】
資料10 石巻市史編さん委員会編『石巻の歴史』第4巻, 石巻市, 1989年【K253.3/イ1-2/4】
資料11 菊田定郷著『仙台人名大辞書』続「仙台人名辞書」刊行会, 1981年【K280/キ1-2】
資料12 宮城県史編纂委員会編『宮城県史』18, 宮城県史刊行会, 1959年【K201/ミ1/18】
資料13 入江康平著『弓射の文化史』近世~現代編, 雄山閣, 2018年【789.5/イコ2018.5/2】
資料14 魚住孝至著『武道と日本人 : 世界に広がる身心鍛錬の道』(青春新書INTELLIGENCE PI-585), 青春出版社, 2019年【789/ウタ2019.Y】
資料15 二宮以義「阿波研造といしのまき」『石巻地方研究』3号, ヤマト屋書店, 1990年, pp.63-69【PK253.3/イ】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 武術 (789 9版)
- 参考資料
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- 宮城県弓道連盟史編集委員会/編. 宮城県弓道連盟史. 宮城県弓道連盟, 1991.5【K789/ミ4】:
- 桜井 保之助/著. 阿波研造. 阿波研造先生生誕百年祭実行委員会, 1981【K789/ア1】:
- 桜井 保之助/著. 阿波研造. 阿波研造生誕百二十年記念事業実行委員会, 1999.4【K789/ア1-2】:
- 池沢/幹彦?著. 弓聖阿波研造. 東北大学出版会, 2013.8【K789/アケ2013.8】:
- 馬見塚/昭久∥著. 霊箭. 日本武道館, 2006.6【K930/アケ2006.6】:
- 河北町/著 河北町誌編纂委員会/編. 河北町誌 上巻. 河北町, 1975【K251.1/カ1-2/1】:
- 河北町/著 河北町誌編纂委員会/編. 河北町誌 下巻. 河北町, 1979【K251.1/カ1-2/2】:
- 石巻市史編纂委員会/編. 石巻市史 第5巻. 石巻市, 1963【K253.3/イ1/5】:
- 石巻市史編さん委員会/編. 石巻の歴史 第2巻. 石巻市, 1998.3【K253.3/イ1-2/2-2】:
- 石巻市史編さん委員会/編. 石巻の歴史 第4巻. 石巻市, 1989.3【K253.3/イ1-2/4】:
- 菊田定郷/著. 仙台人名大辞書. 続「仙台人名辞書」刊行会, 1981【K280/キ1-2】:
- 宮城県史編纂委員会/編. 宮城県史 18. 宮城県史刊行会, 1959【K201/ミ1/18】:
- 入江/康平?著. 弓射の文化史 近世?現代編. 雄山閣, 2018.5【789.5/イコ2018.5/2】:
- 魚住/孝至?著. 武道と日本人. 青春出版社, 2019.11【789/ウタ2019.Y】:
- . 石巻地方研究 3号(1990.10). ヤマト屋書店, 1990【PK253.3/イ】:
- キーワード
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- 阿波, 研造(アワ, ケンゾウ)
- 弓道
- 弓術
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000336119