レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年01月05日
- 登録日時
- 2017/01/05 14:19
- 更新日時
- 2017/01/05 16:07
- 管理番号
- 116
- 質問
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解決
平成元年(1989)頃に尼崎市で近松門左衛門に関するシンボルマークが定められた経緯について知りたい。
- 回答
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尼崎市久々知の日蓮宗寺院・広済寺(こうさいじ)には、江戸時代の浄瑠璃作家・近松門左衛門の墓があり、昭和41年(1966)に国の史跡に指定されています。尼崎市では、昭和61年の市制70周年を機に、近松をゆかりの文化人として文化振興のシンボルとする「近松ナウ」事業を開始し、毎年9月から11月にかけて演劇を中心とするさまざまな催しを開催するほか、近松の墓や昭和50年に建設された近松記念館などを核とする「近松の里」の整備などに取り組みました。
シンボルマークは、その一環として制定されたものです。
『市報あまがさき』第936号(平成元年-1989-9月5日付)にシンボルマークの募集要項が掲載されており、「人びとに親しまれ『近松と出会う街・あまがさき』を象徴するような、近松門左衛門の人と世界をモチーフにした」意匠をB4判ケント紙で作成することとあります。作品募集は同年12月1日に締め切られ、全国から390点の応募がありました。審査の結果、近松の作品・時代を象徴する「まげ」と尼崎市の頭文字「a」を組み合わせた、宝塚市・藤井弘明さんの作品が最優秀賞に選ばれ、現在にいたるまで活用されています。
- 回答プロセス
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1 以下の文献を紹介した。
◆『近松のまち あまがさき』(尼崎市市民局文化室編,尼崎市発行,1991)
「近松ナウ」事業推進のため設置された尼崎市近松懇話会(座長・米山俊直氏)のメンバーや市民からの近松に関する寄稿、近松の年譜や作品紹介などを掲載し、近松ナウ事業の一環としてシンボルマークを制定したことを紹介している。
◆『市報あまがさき』第936号(平成元年9月5日付)
シンボルマークの募集要項を掲載している。
◆『市報あまがさき』第948号(平成2年3月5日付)
シンボルマークが決定されたことを紹介している。
- 事前調査事項
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なし
- NDC
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- 近畿地方 (216 9版)
- 戯曲 (912 9版)
- 芸術政策.文化財 (709 9版)
- 参考資料
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尼崎市市民局文化室 編 , 尼崎市. 近松のまち・あまがさき. 尼崎市市民局文化室, 1990.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002052305-00 (当館請求記号 912.5/A/ア) - 「シンボルマーク募集」『市報あまがさき』第936号 1989年9月5日 尼崎市広報課発行 (逐次刊行物)
- 「シンボルマーク決まりました」『市報あまがさき』第948号 1990年3月5日 尼崎市広報課発行 (逐次刊行物)
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尼崎市市民局文化室 編 , 尼崎市. 近松のまち・あまがさき. 尼崎市市民局文化室, 1990.
- キーワード
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- 尼崎市
- 近松門左衛門
- まちづくり
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 近松シンボルマーク(尼崎市ウェブサイト、平成29年1月5日確認)http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/chikamatu/055chikamatsu_mark.html
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000205853