レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/01/16
- 登録日時
- 2009/12/06 02:10
- 更新日時
- 2009/12/18 17:11
- 管理番号
- 10-0A-200911-01
- 質問
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解決
雀が出てくる小咄を探している。殿様に雀を7羽献上するのに、中国の雀を6羽、日本の雀を1羽用意する。なぜ日本の雀が混じっているのかを聞かれ、「通訳です」と答える、という話。その出典を調べたい。
- 回答
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『今歳花時』(ことしはなし)の「唐(から)の雀」が出典。
『日本小咄集成 中巻』(浜田義一郎編:筑摩書房:1971)p202「唐の雀」
『江戸小咄集1』(東洋文庫192)(宮尾しげを編注:平凡社:1978)p11「唐の雀」をご紹介。
東洋文庫『江戸小咄集1』は、大阪市立図書館多機能OMLIS<館内検索用端末>で
商用データベース「ジャパンナレッジ」から全文PDFで閲覧可能。
- 回答プロセス
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1.『江戸小咄辞典』(東京堂出版:1974)を確認
「咄本概説」(p47)に『東都真衛』の「諸国珍物」という咄の説明があり、
「唐の雀を献上するに、一羽足らぬゆへに、日本の雀をまぜて上げた。殿様、御覧なされ「コレハ珍しいものじやが、日本の雀が一羽見へる」と御意なされり。雀「ハイ、私は通辞でござります」(今歳花時・安永二・唐の雀)をサゲに使ったもので」とあり。
2.当館所蔵検索
フリーワード「今歳花時」で検索するが、該当なし。
3.google調査
「今歳花時」の読みを確認。→「ことしはなし」の読みで何件か該当あり。
4.江戸小咄の棚を確認
『日本小咄集成 中巻』(浜田義一郎編:筑摩書房:1971)p202「唐の雀」
『江戸小咄集1』(東洋文庫192)(宮尾しげを編注:平凡社:1978)p11「唐の雀」などが見つかる。
(よみは「ことしばなし」となっている)
- 事前調査事項
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『江戸小咄辞典』p237に出ている「雀捕(すずめとり)」の話ではない。
- NDC
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- 小説.物語 (913 9版)
- 参考資料
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- 『江戸小咄辞典』東京堂出版,1974<当館資料ID:0080038727>
- 『日本小咄集成 中巻』浜田義一郎編,筑摩書房,1971<当館資料ID:0080131443>
- 『江戸小咄集1』(東洋文庫192)宮尾しげを編注,平凡社,1978<当館資料ID:0070076219>
- キーワード
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- 唐の雀
- 小咄
- 江戸小咄
- 今歳花時
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000060582