レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/11/12
- 登録日時
- 2009/11/17 02:10
- 更新日時
- 2009/12/04 10:47
- 管理番号
- 10-RE-200911-01
- 質問
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解決
モーリス・センダックの「かいじゅうたちのいるところ」で、三島由紀夫訳のものがあるらしい。書誌情報が知りたい。
- 回答
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「いるいるおばけがすんでいる」 (モーリス・センダーク/原作・画 ウエザヒル翻訳委員会/訳 ウエザヒル出版社、1966)のことと思われる。
同資料の奥付に監修委員と翻訳・編集委員の一覧があるが、
「三島由紀夫」の名前は監修委員のところにあり、翻訳に直接関わったかは不明。
「三島由紀夫全集-決定版 34」(新潮社、2003.9)に
「すいせんのことば(いるいるおばけがすんでいる)」(p103)が収録されているが、監修や翻訳に関わったとの記述はなし。
- 回答プロセス
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1.当館所蔵資料を「かいじゅうたちのいるところ」で検索
原題が「Where the wild things are」であることを確認
2.国際子ども図書館のOPACを原題「Where the wild things are」で検索する
→日本語のものは「かいじゅうたちのいるところ」と「いるいるおばけがすんでいる」の2点のみ。
「いるいるおばけがすんでいる」の訳者は「ウエザヒル翻訳委員会」となっている。
3.当館に「いるいるおばけがすんでいる」が所蔵されているので、現物を確認
→奥付に監修委員と翻訳・編集委員の一覧があるが、「三島由紀夫」の名前は監修委員のところにあり。
4.三島由紀夫関係の資料に記述がないか、三島由紀夫関係の事典や索引を調べる
→「三島由紀夫事典」(勉誠出版、2000) 「いるいるおばけがすんでいる」なし
→「三島由紀夫全集 : 決定版 補巻 」(新潮社,2005.12) 索引を見るが「いるいるおばけがすんでいる」なし
5.グーグルブックスで検索
→検索語「三島由紀夫×いるいるおばけ」
「三島由紀夫全集 35巻」(1976)p339 が見つかる。
当館で所蔵されている「三島由紀夫全集 35巻」 (新潮社、1980)を確認。
p339に「すいせんのことば(いるいるおばけがすんでいる)」あり。
しかし、絵本の紹介文のみで、監修や翻訳に関わったとの記述はなし。
※「三島由紀夫全集 : 決定版 34」に同じ推薦文が再収録(p103)されている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 漫画.挿絵.児童画 (726 9版)
- 参考資料
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- 「いるいるおばけがすんでいる」 モーリス・センダーク/原作・画 ウエザヒル翻訳委員会/訳 ウエザヒル出版社、1966、(当館書誌ID:0080021947)
- 「三島由紀夫全集 35」 三島 由紀夫/著 新潮社,1980(当館書誌ID:0080041809)
- 「三島由紀夫全集-決定版 34」三島 由紀夫/著 新潮社、2003.9、ISBN 4-10-642574-2(当館書誌ID:0010602458)
- キーワード
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- いるいるおばけがすんでいる
- かいじゅうたちのいるところ
- Where the wild things are
- モーリス・センダック
- 三島由紀夫
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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センダック Maurice (Bernard) Sendak [1928― ]
現代アメリカのもっともすぐれた挿絵画家、絵本作家。ポーランドから移民したユダヤ人家庭に生まれる。
代表作の三部作『かいじゅうたちのいるところ』(1963)、『まよなかのだいどころ』(1970)、『まどのそとのそのまたむこう』(1981)では、幼少期の自分の内面生活を通し、子供の心の深層に迫る。
三島由紀夫(みしまゆきお)[1925―70]
小説家。10代前半から小説を発表し、44年、小説集『花ざかりの森』を刊行した。
1970年(昭和45)11月25日午前、「楯の会」の学生森田必勝ほか3名とともに自衛隊市ヶ谷駐屯地に至り、決起を呼びかけたが果たさず、総監室で割腹自殺した。
(「日本大百科全書」より抜粋)
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- こども
- 質問者区分
- 小中学生
- 登録番号
- 1000059545