レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/09/16
- 登録日時
- 2009/09/30 02:10
- 更新日時
- 2009/10/16 09:21
- 管理番号
- 10-1A-200909-06
- 質問
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解決
料理の用語で「たんみ ひったん」という言葉があるらしい。その意味を知りたい。
- 回答
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『岩波四字熟語辞典』によると、「大味必淡(たいみひったん)」(p42)とあり。このことでなはいかと紹介。
意味は、淡白なものにこそよさがあるということ。
『新明解四字熟語辞典』によると、「たいみ、かならずあわし」と訓読する。
出典は、『漢書』揚雄伝(ようゆうでん)。
*揚雄‐解難「大味必淡、大音必希」
(『日本国語大辞典』”たい‐み【大味】”の項目より)
- 回答プロセス
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1.商用データーベース「ジャパンナレッジ」
”たんみひったん”では見つからず。
”たんみ”【淡味・澹味】として、あわいあじ、あっさりしたあじ、うまみの不足したさまとして記述あり。(『日本国語大辞典』より)
また、「たいみひったん」では記述なし。
2.『基本料理用語辞典』
記述なし。(古谷正朝/編、第一出版、1980.12、当館書誌ID0080064626)
3.商用データーベース「研究社 オンライン辞書検索サービス」
該当なし。
4.インターネット
「YAHOO辞書」「Weblio」該当なし。
5.『岩波四字熟語辞典』
掲載あり。
6.インターネット「goo辞書」専門用語辞書 > 四字熟語
掲載あり。
(四字熟語は三省堂提供「新明解四字熟語辞典」より抜粋された約2000語の四字熟語が検索・閲覧可能)
7..商用データーベース「ジャパンナレッジ」
”たいみ”で再度検索、『日本国語大辞典』の”たい‐み【大味】”の項・たい‐ご【大語】の項に、用例として掲載されていた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813 9版)
- 参考資料
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『岩波四字熟語辞典』岩波書店辞典編集部/編、岩波書店、2002.10、ISBN4-00-080204-6(当館書誌ID0010384137)
goo辞書 http://dictionary.goo.ne.jp/(2009.9.29確認)
『新明解四字熟語辞典』三省堂編修所/編 三省堂,1998.2 ISBN 4-385-13620-3(当館書誌ID0000656791)
商用データーベース「ジャパンナレッジ」『日本国語大辞典』
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『岩波四字熟語辞典』岩波書店辞典編集部/編、岩波書店、2002.10、ISBN4-00-080204-6(当館書誌ID0010384137)
- キーワード
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- 大味必淡
- 四字熟語
- 揚雄
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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揚雄(よう‐ゆう)
中国、前漢末の文人思想家。蜀(四川省成都)の人。成帝の側近に仕え「甘泉賦」「長楊賦」などを作った。(前五三~後一八)
(『日本国語大辞典』より抜粋)
「気分はいつも食前酒」(重金 敦之/著 朝日新聞社,1987.5)に、地方の味(大味必淡の城下かれい)が掲載されている。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000058430