レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年02月09日
- 登録日時
- 2012/02/09 13:23
- 更新日時
- 2012/02/09 23:03
- 管理番号
- 20120209-9
- 質問
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解決
『九暦』について知りたい。
- 回答
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『国史大辞典』を調べた。
きゅうれき 【九暦】
「藤原師輔の日記。原形のままでは存在せず、抄録本(『九暦抄』)、別記の部類(『九条殿記』)、父忠平の教命を筆録した『貞信公教命』(『九暦記』)などが現存している。師輔が九条に住んでいたこと、右大臣であったところから『九条右大臣記』『九記』『九条記』など、多くのよび名がある。当時の日記は具注暦に書かれるのが普通であったことから、のちの人が、九条の九と暦をとって『九暦』と称した。」
参考文献:
和田英松「師輔の自筆及び行成手写の九暦」(『国史説苑』所収)
竹内理三「口伝と教命」(『律令制と貴族政権』二所収)
山中裕「九暦及び九条年中行事について」(『国史学』六八)
東京大学史料編纂所の古記録フルテキストデータベースに収録されていた。
データベース検索 東京大学史料編纂所
http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/db.html (2012/02/09確認)
古記録フルテキストデータベース
項目検索 → 史料群名 → 九暦
- 回答プロセス
-
日本古典籍総合目録で検索した。
著作ID 152421
統一書名 九暦 ( きゅうれき ), K, 1
巻冊 一冊
別書名
[ 1 ] 九記( きゅうき )
[ 2 ] 九条記( くじょうき )
[ 3 ] 九条右丞相記( くじょううしょうじょうき )
[ 4 ] 九条右丞之記( くじょううしょうのき )
[ 5 ] 九条右大臣記( くじょううだいじんき )
[ 6 ] 九条殿御記( くじょうどのぎょき )
[ 7 ] 九条殿御暦記( くじょうどのおんれきき )
[ 8 ] 九暦記( きゅうれきき )
分類 日記
著者 藤原/師輔
国書所在
【写】国会(天暦元‐天徳四),内閣(同上、四部),静嘉(天暦元‐三・天徳元‐四),宮書(同上、二部)(「九記」、天暦元‐三・天徳元‐四)(「九暦記」、承平六‐天徳四、二冊)(承平六、明治一九写、水左記と合)(「九条右大臣藤師輔公記」、歴代残闕日記九),関大,九大,京大(天暦元‐天徳四)(「九記」)(「九暦記」),東大(二部),東大史料(天保七写)(「九条殿御記」、九条家蔵本写)(「九条殿記」、九条家蔵本写三冊)(「九暦断簡」、大阪市宮本竹逕・同田中英市蔵本写、合一冊),大阪府(「九記」),鶴舞(「師輔記」、天暦元‐天徳四),栗田(天暦元・天徳四),彰考(天暦元‐天徳四、二部),神宮(天暦元‐天徳四),尊経(天暦元‐三・天徳元‐四),大東急(同上),天理(九条家文書三、三軸、重文),穂久邇,無窮神習(天暦元‐天徳四)(玉簏一八二),陽明(承平六)(九暦記抄),三条家(天暦元‐三・天徳元‐四)【版】<天保七版>東大史料<刊年不明>京都府,鈴鹿
【複】〔活〕続々群書類従五・大日本古記録・[補遺]書陵部紀要二一
Yahoo!百科事典[日本大百科全書(小学館)]で検索した。
九暦(きゅうれき)
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E4%B9%9D%E6%9A%A6/ (2012/02/09確認)
「藤原師輔(もろすけ)の日記。師輔が九条殿とよばれたことにより、また日記は具注暦(ぐちゅうれき)に書き記すことが常だったことから、その名がある。930~960年(延長8~天徳4)の30年にわたる日記が元はあったと思われるが、現在は原形を失い、『九暦抄』『九条殿記』『九暦記』の形となって現存する。
(中略)
「大日本古記録」に所収されている。」
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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日本古典籍総合目録 国文学研究資料館
http://base1.nijl.ac.jp/~tkoten/about.html (2012/02/09確認)
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日本古典籍総合目録 国文学研究資料館
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000101261