レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005/08/30
- 登録日時
- 2006/06/13 15:36
- 更新日時
- 2012/08/18 02:00
- 管理番号
- M05083018247064
- 質問
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陸上自衛隊日本原演習場内、奈義町滝本地区に桜の木があり、隊員の間では呪いの桜との言い伝えがある。 どのようないわれがある木か知りたい。
- 回答
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『奈義町民間信仰の調査』に、次のような言い伝えが載っていた。 昔、人々が小川で大根を洗っていると、乞食のような僧が現れて、空腹なので1本分けてくれと頼んだところ、洗っていたある家の下男から泥のついた大根を渡された。僧が「この土地の者は泥のついた大根を食べるのか」というと下男は怒って僧を殴り殺してしまった。 死んだ僧を葬った場所には石が置かれ、その場所または墓石は聖坊(ひじりぼう)、聖石(ひじりいし)と呼んだ。この近くで草を刈ったり、枝を切ったり、石にさわったりすると呪われると恐れられた。 著者に問い合わせたところ、当時の石は、現在演習場外に移されているが、元の場所に桜の木があり、これが呪いの桜と呼ばれている、とのことであった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
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- 二宮晧朔著『奈義町民間信仰の調査 滝本地区 平成17年度調査』奈義町 二宮晧朔,2005,7p.参照はp.7.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
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- 奈義町文化財保護委員会
- 備考
- M2005083018253647064
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生
- 登録番号
- 1000028834