レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年08月30日
- 登録日時
- 2022/09/21 13:39
- 更新日時
- 2022/09/29 11:10
- 管理番号
- いわき総合-一般373
- 質問
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解決
『舞の本』の原文(くずし字)を解読していたが、『新日本古典文学大系 59』(佐竹昭広 岩波書店 1994)には『しづか(静)』というタイトルの話が入っていなかった。手元の原文には載っている話のため、その解読ができるような本を探している。
- 回答
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当館所蔵資料で「しづか(静)」を収録しているものは確認できませんでした。
【資料①】「国立国会図書館デジタルコレクション」(http://dl.ndl.go.jp/)で検索すると、以下の資料に「しづか」が収録されていることが確認できました。
●『近代日本文学大系 第2巻(舞の本及古浄瑠璃集)』(国民図書 1928)p355~p378
(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1883425)
●『幸若舞曲集 本文』(笹野堅:編 第一書房 1943)p339~359
(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1125482)
質問者には「国立国会図書館デジタルコレクション」の閲覧および相互貸借を案内しました。
※『舞の本』について
【資料②】「Japanknowledge」(https://japanknowledge.com/library/)
「幸若舞 (こうわかまい) の詞章を記した本。厳密には江戸初中期に読み物として流布した絵入りの板本 (はんぽん) をいうが、一般には台本として書写された正本 (しょうほん) も含む。番数は幸若諸家の系図をはじめ、寛文 (かんぶん) 、貞享 (じょうきょう) 、元禄 (げんろく) の『書籍目録』、あるいは『群書一覧』ともに36番としているが、正本の番数をあわせると50番の曲目が知られている。大部分が軍記物語に材をとり、『那須与一 (なすのよいち) 』『敦盛 (あつもり) 』『景清 (かげきよ) 』など源平 (げんぺい) 合戦を描いたもの、『八嶋 (やしま) 』『烏帽子折 (えぼしおり) 』などいわゆる義経 (よしつね) 物、『夜討曽我 (ようちそが) 』『元服 (げんぷく) 曽我』など『曽我物語』を典拠とするもののほかに説話的なものもある。謡曲と同一内容の曲も多いが、叙述的な語物として構成されており、近世初期の古浄瑠璃 (こじょうるり) に影響を与えた。」(日本大百科全書(ニッポニカ))
- 回答プロセス
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1.OPACで「舞の本」「幸若舞」をキーワードに検索
『舞の本』や「幸若舞」について書かれた本は何点かヒットしたが、「しづか(静)」を収録したものは確認できず。
・『新日本古典文学大系 59』(佐竹昭広 岩波書店 1994)
・『幸若舞(1~3)』(荒木繁 平凡社 2007)
・『舞の本をよむ』(石川透 三弥井書店 2014)
・『国書総目録 第7巻』(岩波書店 2002)
2.「国立国会図書館デジタルコレクション」で「舞の本」を検索。
【資料①】に「しづか(静)」が収録されていることを確認した。
冒頭部分を利用者に確認してもらったところ、これでよいとのこと。
- 事前調査事項
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【資料③】『新日本古典文学大系 59』(佐竹昭広 岩波書店 1994)
「凡例」に底本は「寛永整版本(旧刻)」と記述あり。
- NDC
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- 戯曲 (912 9版)
- 参考資料
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- 【資料①】「国立国会図書館デジタルコレクション」 (最終アクセス:2022/9/3)
- 【資料②】「Japanknowledge」 (最終アクセス:2022/9/3)
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佐竹昭広 〔ほか〕編 ; 麻原美子 校注 ; 北原保雄 校注 , 佐竹昭広 , 麻原美子 , 北原保雄. 舞の本. 岩波書店, 1994. (新日本古典文学大系 ; 59)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I066808301-00 , ISBN 400240059X (-918.6-シン-59・1110655881)
- キーワード
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- 幸若舞
- 舞の本
- 曲舞
- 舞々
- 静御前
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000321579