レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年11月25日
- 登録日時
- 2023/08/06 14:43
- 更新日時
- 2023/09/12 09:43
- 管理番号
- 中央ー1-0021650
- 質問
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解決
近世の出産に係る医療について、賀川流、中条(ちゅうじょう)流の2つの流派の基本的な情報が知りたい。
- 回答
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回答プロセスにある○印のついた資料を紹介した。
- 回答プロセス
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●関連のありそうな所蔵資料を探す。
×『産み育てと助産の歴史 近代化の200年をふり返る』白井千晶/編著 岩田重則/[ほか]執筆 医学書院 2016年
江戸後期以降で、賀川流、中条流の記述はない
○『お産の歴史 縄文時代から現代まで』杉立義一/著 集英社 2002年
p89~108第六章 室町時代/戦国・織豊時代
p99~106「中条流産科」
開祖である中条帯刀(たてわき)の人物像、『中条流産科全書』の内容、中条流産科の評価について描かれている。
p137~158第九章 江戸時代中期
p159~181第十章 江戸時代後期
二章にわたり、近代産科学の創始者である賀川玄悦について、人物像や術式、書物、賀川流産科医の紹介などが描かれている。
○『近代家族とフェミニズム』落合恵美子/著 勁草書房 1989年
p56~78「江戸時代の出産革命」
p70~76「産科学の革新」の中で、堕胎医の代名詞であった中条流に対し、賀川流が産科学の革新を起こし、賀川流が全国に爆発的に普及していったことなどが書かれています。
×『日本職人辞典 新装版』鈴木棠三/編 東京堂出版 1998年
p140「産婆」の項
中条流と賀川流が出てくるが、文章としては1行だけなので参考にならず。
×『江戸の冠婚葬祭』中江克己/著 潮出版社 2004年
p19「産婆」という呼び名が江戸中期に産科学の創始者とされる賀川玄悦が使いはじめたと記載があるのみ。
●国立国会図書館デジタルコレクションで検索する。
○『日本婦人科学史. 下巻』緒方正清/著 丸善 大正3年 書誌ID:000000552845
インターネット公開「https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/934425(2023.8.8最終確認)」
4コマ目 第二十四章 中條流產科
11コマ目 第二十五章 賀川流產科
○『日本女科史』佐伯理一郎/著 吐鳳堂 明34.4 書誌ID:000000475646
インターネット公開「https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/836142(2023.8.8最終確認)」
17コマ目 中条流産科/p19
19コマ目 賀川流産科/p23
○『近世三百年史 : 1550-1850 画報. 第10集』日本近代史研究会 1953年 書誌ID:000000925490(図書館・個人送信)
35コマ目 有痛分娩 賀川流と中条流/p664
- 事前調査事項
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『日本女性史論集9』総合女性史研究会/編 吉川弘文館 1988年、『ジェンダーの日本史 上』脇田晴子/編 S・B・ハンレー/編 東京大学出版会 1994年、『江戸の備忘録』磯田道史/著 朝日新聞出版 2008年 を読んだが、情報がなかった。
- NDC
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- 婦人科学.産科学 (495 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 出産
- 賀川流
- 中条流
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000337095