以下の資料を紹介した。
(1)『故事ことわざの辞典』尚学図書/編集 小学館 1986年
巻頭に事項別ことわざ索引あり。 p95~96 11、武士
p247 「一合取っても武士は武士」
禄高はたとえごくわずかでも、武士であれば、高禄をはむ人と同じ武士の誇りと本分がある。
p1040 「貧なる侍と鉄とは侮らぬもの」
貧しいからといって武士をばかにしてはならない。魂までは貧しくなっていない、武士は武士だということ。
p1053 「武士は九百九十九石まで鼻紙を使わぬ」
侍は禄高が千石以上ないと鼻紙も使わない。武士の多くが質素な生活をするものであることをいう。
「武士は食わねど高楊枝」
武士は、たとえ貧しく食えなくても、十分食べ足りたようなふりをして楊枝を使う。
武士はどんなに貧しくても不義を行わない。武士の誇りの高いことをたとえていう。
(2)『故事俗信ことわざ大辞典』北村孝一/監修 小学館 2012年
p1200~1201 に武士に関するものが掲載されている。
「武士は九百九十九石まで鼻紙を使わぬ」
「武士は食わねど高楊枝」
(3)『成語林 -故事ことわざ慣用句-』旺文社/編 旺文社 1992年
巻末に語中キーワード索引があり、p1330に武士が載っている。
p70 「一合取っても武士は武士」
p1000「武士は九百九十九石まで鼻紙を使わぬ」「武士は食わねど高楊枝」