レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年6月1日
- 登録日時
- 2011/09/24 14:57
- 更新日時
- 2023/07/28 15:58
- 管理番号
- 岩手-0067
- 質問
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解決
近江商人は金の売買ができたのか。
- 回答
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近江商人は、南部藩のもと盛岡に定着したことが、『岩手百科事典』(参考資料6)
等、以下の参考資料の記載で確認できます。
「小野組の鉱山業について」(参考資料1)には、
“南部藩の代表的富豪井筒屋(小野)近江屋(村井)の一族、あるいは伊勢屋(平井)
美濃屋(金子)らが郡山・志和を中心に産金にあたっていた”
という記載や
“南部藩の近江商人の総家である近江屋新七が、慶長十七年に遠野に来たのも、
志和の権兵衛が、はじめ盛岡に来り、のち志和に移住したのも、採金のためであったと
いわれている。”
という記載があります。
そのほか、明治期の小野組が鉱山を所有していたという記載があり、その中には金山も見え、
近江商人が金の売買に関わっていたことが確認できます。
このほか、近江商人と岩手の鉱山業(産金)について記述が確認できる資料は主に次の通り。
○参考資料2 『近江商人東北の末裔たち』
p.24~25 南部版ゴールドラッシュ、砂金取引は五割の利益
○参考資料3 『近江弥右衛門・村井家の歴史』
p.52~54 金山絵巻について
p.57~58 佐比内金山経営
○参考資料4 『村井・小野一族の系譜と概要』
p.80~84 一族の商いの在り方
そのほか参考資料は以下の通り。
○参考資料5 『岩手県鉱山誌』
○参考資料6 『岩手百科事典』
p.88 近江商人
p.210~212 金山(産金需要、金山経営、金山一揆、産金地帯、玉山金山、金姓)
- 回答プロセス
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1 事典、県史、市史などで藩政時代の産金について概要を確認。
2 郷土資料のうち、NDC560(金属工学、鉱山工学)をブラウジング。
3 キーワード「近江商人」「村井」「小野組」で蔵書検索。
- 事前調査事項
- NDC
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- 金属工学.鉱山工学 (56 9版)
- 商業 (67 9版)
- 参考資料
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- 1 「小野組の鉱山業について」宮本 又次/著 (『社会経済史学』第32巻第2号抜刷) 〔1963〕
- 2 『近江商人東北の末裔たち』 近江商人末裔会/ほか〔編〕 近江商人末裔会 1991年
- 3 『近江弥右衛門・村井家の歴史』 村井 法一/著・発行 2002年
- 4 『村井・小野一族の系譜と概要』 村井 他人/著 博光出版 1992年
- 5 『岩手県鉱山誌』 岩手県鉱業会/編 岩手県 1950年
- 6 『岩手百科事典』 岩手放送岩手百科事典発行本部/編 岩手放送 1978年
- キーワード
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- 近江商人
- 小野組(小野家)
- 村井(村井家)
- 井筒(井筒屋)
- 鉱山
- 産金
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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岩手県立図書館ホームページ レファレンス事例データベース検索
「南部藩の産金と近江商人について」検索キーワード:近江商人、南部藩、産金
https://www.library.pref.iwate.jp/iwsystem/refdb.html
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000091721