以下の資料に関連の記述を確認しました。
・『細胞生物学事典』(石川統/編,黒岩常祥/編,永田和宏/編 朝倉書店 2005)
P.357-359 「PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)」(藤原晴彦/著)の項にキャリー・マリス氏が1993年にノーベル化学賞を受賞したPCR法の実用化までの経緯の解説があります。
・『PCRの誕生』(ポール・ラビノウ/著,渡辺政隆/訳 みすず書房 1998)
PCR法の発明・開発の経緯、開発環境、についての記述があります。
発明者とされる研究員(ノーベル化学賞共同受賞者)や研究に携わった人物などの記述があります。
・『ゲノム科学への道』(吉川寛/著 岩波書店 2014)
p.147-151 「第8章ゲノム研究への技術を開発した科学者達 7 DNA複製酵素連鎖反応の発見」の項に研究開発の礎を担った研究者の紹介や、応用研究の急速な発展よりキャリー・マリス氏によるDNA増幅法(PCR法)が確立された記述があります。
・『人間はどこまで耐えられるのか』(フランセス・アッシュクロフト/著,矢羽野薫/訳 河出書房新社 2002)
p.359-361 「第7章 生命はどこまで耐えられるか 微生物は金のなる木」の項にPCR法の平易な解説やどんな研究者が携わり商業利用に至った経緯の記述があります。
また、PCR法に関する業績が認められ、ノーベル化学賞を共同受賞した記述があります。
・『バイオテクノロジーの流れ』(バイオインダストリー協会バイオの歴史研究/編 化学工業日報社 1996)
p.125-127 「テクノロジー 基盤技術 45. PCR法」の項にPCR法の原理、歴史の記述があり、原理を考案したキャリー・マリス氏の紹介があります。
p.350 「ノーベル生理学・医学賞、化学賞受賞者一覧」の項に1993年化学賞のキャリー・マリス氏の名前が確認できます。
■インターネット情報
ノーベル賞公式ホームページに、キャリー・マリス氏の自叙伝及び講演の記述があります。
https://www.nobelprize.org/prizes/chemistry/1993/mullis/lecture/ (2022.12.23確認)※英語のサイトです