レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年07月01日
- 登録日時
- 2016/07/02 11:39
- 更新日時
- 2023/12/01 20:13
- 管理番号
- 2016-040
- 質問
-
七夕の短冊には本来、芸事に関する願い事を書くように思うが違ったか。
- 回答
-
日本国語大辞典第二版編集委員会ほか(2001), 日本国語大辞典: 第8巻 せりか-ちゆうは, 小学館, p.1040【N813.1-R-47-8】には、『葉竹に五色の短冊などを飾りつけ、子女が裁縫や書道など技芸の上達を願う祭。』との記載がある。また、「たなばたの手向(たむけ)」として『陰暦七月七日の七夕に、芸能の上達を願う祭。』との記載がある。
下中邦彦(1985), 平凡社大百科事典: 9 タイス-ツン, 平凡社, pp.341-342【N031-R-8-9】には、『女性たちは7本の針に糸を通し、ささげ物をして針仕事の上達を祈るという。』、『[日本の民俗](中略)、この夜庭前に供えものをし、葉竹に五色の短冊などを飾りつけ、子女の学問・技芸の上達を願う行事として広く行なわれるにいたった。(中略)短冊にも子女が競って願望を文学的に表現し、きわめてうるおいのある風俗行事を発達させたといえる。』、『[朝鮮](中略)当夜婦女子は裁縫の上達を二星に祈る』との記載がある。
PHP研究所(2007), 12ケ月のしきたり: 知れば納得!暮らしを楽しむ, 岩波書店, pp.75-76【N386-86】には、『中国ではこの日、女性が庭に果物などを供えて、七本の針に糸を通し、裁縫の上達を祈るならわしがありました。』、『寺子屋が増えてくると、習字や習いごとの上達を願う行事として庶民の間にも広まりました。』との記載がある。
現代用語の基礎知識2008年版付録「12か月のきまりごと歳時記」の「七夕飾り」p.72【P81-5-08-II】には、『機織りの名手だった織姫にあやかって、技芸の上達を願っていたのが、いつしかさまざまな願い事を託すようになった。』との記載がある。本学契約データベース「JapanKowledge Lib」でも同様の記載が確認できる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 年中行事.祭礼 (386)
- 参考資料
-
-
日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 , 小学館. 日本国語大辞典 第8巻 第2版. 小学館, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003023983-00 , ISBN 4095210087 -
平凡社大百科事典 9 (タイスーツン). 平凡社, 1985.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001737359-00 -
新谷尚紀 監修 , PHP研究所 編 , PHP研究所. 12ヶ月のしきたり : 知れば納得!暮らしを楽しむ. PHP研究所, 2007.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009209443-00 , ISBN 9784569696157 -
自由国民社〔編〕 , 自由国民社編. 12か月のきまりごと歳時記 : 〜五感でたのしむ季節の事典〜. 自由国民社, 2008. (現代用語の基礎知識 ; 2008年版別冊付録)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I004793283-00
-
日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 , 小学館. 日本国語大辞典 第8巻 第2版. 小学館, 2001.
- キーワード
-
- 七月七日
- 7月7日
- 七夕
- たなばた
- 短冊
- 七本の針
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000194319