レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2013/03/22 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:30
- 管理番号
- M05111817149454
- 質問
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「神輿」について、祭りで担ぎ手が互いに神輿をぶつけ合うけんか神輿などの行事があるが、なぜぶつけ合うのか、意味や理由について解説した資料はないか。
- 回答
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①『祭・芸能・行事大辞典 上』(朝倉書店)p602 「喧嘩祭」の項に「年占,豊作占で,複数の神輿が先駆けの競争をしたり,ぶつけあったりして,優劣を競う場合がある」との記述あり。
②『日本民俗大辞典 上』(吉川弘文館)p577 「喧嘩祭」の項に「勝敗によって神意を問い、その年の吉凶を占う年占など対立・対抗あるいは競争が行事の中心・・」との記述あり。
よく知られている祭りとして「妻鹿のけんか祭り(灘のけんか祭り)」「伊万里のトンテントン」「天津神社のけんか祭り」があり、由来を調べたところそれぞれ異なっている。
「妻鹿のけんか祭り」
③『日本民俗芸能事典』(第一法規出版)p598に「伝説としては、松原八幡神社の祭神である神功皇后が新羅から帰る途中、この白浜の浜にたちより、船についたかきを掻き落とした故事によりはじめられたというが、それ故に神輿をはげしくつき合わせ、より激しい程に神意に叶ったものだとする。」との記述あり。
④『祭礼行事 兵庫県』(おうふう)p42、⑤『四季 日本の祭り』(毎日新聞社)p292、⑥『日本の祭り文化事典』(東京書籍)p559 にも同じような記述あり。
⑦『祭・芸能・行事大辞典 下』(朝倉書店)p1657 の記述は、「神輿をぶつけ合うほど神が喜ぶとも,神が海中から出現する際,体についた牡蠣を落とす様子を表すともいい」となっている。
「伊万里のトンテントン」
⑧『祭礼行事 佐賀県』(桜楓社)p112に「・・この祭りの由来は明らかではないが、南北朝の故事にのっとって、戸渡島神社のだんじりは足利方、香橘神社の荒神輿は楠木方を意味し、両者の抗争をあらわしたものだという。」との記述あり。
⑨『祭りを旅する 4』(日之出出版)p129 にも同じような記述あり。
③『日本民俗芸能事典』p839にはもう少し詳しい記述あり。
「天津神社のけんか祭り」
⑩『祭礼行事 新潟県』(桜楓社)p42に「・・神輿のぶつかり合いは、神威をいや増すものであるが、男女神のぶつかり合いは神婚を意味し、五穀豊穣、大漁、子孫繁栄をあらわすのであろう。・・」との記述あり。
⑪『祭りを旅する 1』(日之出出版)p124、⑤『四季 日本の祭り』p112、⑥『日本の祭り文化事典』p312には豊作・豊漁の祈願と書かれている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 参考資料
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①小島美子ほか監修『祭・芸能・行事大辞典 上』朝倉書店,2009.11,8,86,1037p .参照はp.602
②福田アジオほか編『日本民俗大辞典 上』吉川弘文館,1999.10,1008p 図版68p .参照はp.577
③日本ナショナル・トラスト編『日本民俗芸能事典』第一法規出版,1976.7,1005p .参照はp.598 p.839
④高橋 秀雄編 久下 隆史編『祭礼行事 兵庫県』おうふう,1997.1,143p .参照はp.42
⑤北条 秀司ほか著『四季 日本の祭り』毎日新聞社,1981.7,311p.参照はp.112 p.292
⑥星野 紘監修 芳賀 日出男監修『日本の祭り文化事典』東京書籍,2006.7,971p 図版16p .参照はp.312 p.559
⑦小島美子ほか監修『祭・芸能・行事大辞典 下』朝倉書店,2009.11,8p,p1039?2116 .参照はp.1657
⑧高橋 秀雄編 仏坂 勝男編『祭礼行事 佐賀県』桜楓社,1991.9,149p .参照はp.112
⑨『祭りを旅する 4』日之出出版,2003.7,159p 参照はp.129
⑩高橋 秀雄編 近藤 忠造編『祭礼行事 新潟県』桜楓社,1993.4,143p.参照はp.42
⑪『祭りを旅する 1』日之出出版,2002.11,159p .参照はp.124
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①小島美子ほか監修『祭・芸能・行事大辞典 上』朝倉書店,2009.11,8,86,1037p .参照はp.602
- キーワード
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- 祭り
- 神輿
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2005111817124449454
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000129262