レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/01/28
- 登録日時
- 2022/03/16 00:30
- 更新日時
- 2022/03/16 00:30
- 管理番号
- 6001054572
- 質問
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解決
日本で最初に海外に渡った女子留学生の名前と年齢が知りたい。
- 回答
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日本で最初に海外に渡った女子留学生は五人います。名前と年齢について以下の資料に記述がありました。
・『近代日本海外留学生史 上』(渡辺実/著 講談社 1977.9)
p.274に「かくして日本最初の女子留学生が岩倉一行に加わって出発したのであった。」という記述があります。
p.274-275に、五人の名前と年齢について「静岡県士族 永井久太郎養女 繁 未十一才 東京府貫属士族 津田仙弥女 梅 未 九才 青森県士族 山川与七郎妹 捨松 未十二才 東京府属士族 外務中務上田畯女 悌 未十六才(中略)東京府貫属士族同府出仕 吉益正雄女 亮 未十六才」(原文ママ)という記述があります。
・『明治の女子留学生:最初に海を渡った五人の少女(平凡社新書449)』(寺沢龍/著 平凡社 2009.1)
p.9に「十歳前後の五人の少女たちが日本最初の留学生として、太平洋の荒波を越えてアメリカに渡った。」という記述があります。
p.17-19に「五人の女子留学生の姓名と身元については、当時の記録につぎのように記されている(ただし、生年と年齢については近年の歴史情報にもとづいている)。静岡県士族 永井久太郎養女 繁 文久元年(一八六一)三月二十日生まれ 満十歳八か月 東京府貫属士族 津田仙弥女 梅 元治元年(一八六四)十二月三日生まれ 満六歳十一か月 青森県士族 山川与七郎妹 捨松 安政七年(一八六〇)一月二十三日生まれ 満十一歳十か月 東京府貫属士族外務中録 上田畯女 悌 安政二年(一八五五)生まれ 満十六歳 東京府貫属士族同府出仕 吉益正雄女 亮 安政四年(一八五七)生まれ 満十四歳 (上田梯と吉益亮については、その正確な生年月日は不明であり、記録によっては一、二年の差異があり、二人を同年とする説もある。右記の二人の生年は、筆者がもっとも確度が高いと推測するものであり、とくに上田梯についてはほぼ確実と考える。後年、山川捨松を除く他の四人の少女たちは、その名前に「子」の字をつけて呼ばれるようになった(中略)なお、梯子を「貞子」と表記した著述も見うけるが、明治時代当時の文献や史料にもとづくと「梯子」が正しいと判断できる)」という記述があります。
・『欧米留学の原風景:福沢諭吉から鶴見俊輔へ』(安酸敏眞/著 知泉書館 2016.5)
p.75-104「第三話 日本初の女子留学生」の、p.78-79に「静岡県士族 永井久太郎養女 繁(繁子)」「東京府貫属士族 津田仙弥女 梅(梅子) 一八六四年一二月三一日(旧暦、元治元年十二月三日)生まれ 満六歳十一ヵ月」「青森県士族 山川与七郎妹 捨松(幼名、咲子) 一八六〇年二月二四日(旧暦、安政七年一月二三日)生まれ 満十一歳十ヵ月」「東京府貫属士族外務中録 上田畯女 悌(貞子) 一八五五年(安政二年)生まれ(正確な生年月日は不明)満十六歳」「東京府貫属士族同府出仕 吉益正雄女 亮(亮子) 一八五七年(安政四年)生まれ(正確な生年月日は不明)満十四歳」の記述があります。
[事例作成日:2022年1月28日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 大学.高等.専門教育.学術行政 (377 10版)
- 参考資料
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- 近代日本海外留学生史 上 渡辺/実∥著 講談社 1977 (274-275)
- 明治の女子留学生 寺沢/龍∥著 平凡社 2009.1 (9、17-19)
- 欧米留学の原風景 安酸/敏眞‖著 知泉書館 2016.5 (78-79)
- キーワード
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- 明治(メイジ)
- 女子留学生(ジョシリュウガクセイ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物・団体,その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000313666