レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/06/14
- 登録日時
- 2023/07/20 00:30
- 更新日時
- 2023/07/20 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-230082
- 質問
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解決
明治34年度の宮城県立高等女学校(現 宮城第一高等学校)のカリキュラムを知りたい。当時、英語は教えられていたのか。
- 回答
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下記の資料に英語教育の開始時期や、教育課程に関する記述がありました。※【 】内は当館の請求記号です。
資料1 百周年史編纂部編『一女高百年史』宮城県第一女子高等学校, 1997年【K376.4/ミ2-3】
「第I部 宮城県第一女子高等学校の歴史」-「第一編 明治時代」
「第二章 宮城県高等女学校の門出」-「第一節 宮城県高等女学校の教務体制」
p.37「教育課程」の項
「明治34年度・教科課程のうち週当たり授業時間数」の表が掲載されており、英語の項目は「なし」と表記されていました。
pp.41-42「5 英語教育の開始」の項
明治34年9月13日の学校規則により、英語教育が開始された旨の記述がありました。
「(前略)これは、本校に英語の授業が開始されたことを告げる画期的な文書である。「希望者ニ限リ」と断っているが、実際には生徒全員にこの年の9月から英語を履修させたのである。(後略)」
p.44「7 補習科の設置」の項
「(前略)明治37年からの科目数で見ると、「地歴」「理科」「英語」を加え、38年には英語、手芸、教育の1科目について7時間まで履修できる選択制度を採っている。(後略)」
下記の箇所に明治37年9月から大正4年4月までの授業変遷や、使用教科書が記載されていました。
「第三章 宮城県高等女学校の礎」-「第一節 教務体制」-「2 教科課程の変遷」の項
p.54「科目別、在学4年間の週当たり合計授業時数の変遷」
p.55「改正年度別 科目別 学年別 週当たり授業時間数の変遷」
p.56「改正年度別 学年別 各科目の教科内容の変遷概要」
p.59「明治41年4月より改訂使用教科書一覧」
また、当時の教授内容の特質に関する記述がありました。
p.59「(13)英語 この期間を通じて、英文法が一度も明示されていない点が、今日の英語教育と比較して特徴的である。」
「第II部 資料編」
p.496「5 年表」の項
「明34・9・13 全校一斉,英語の授業を開始(願出日)」
「明37・4 英語の授業を廃止」
「明37・7 英語の授業を随意科として復活」
資料2 百周年記念史編纂部編『一女高の百年』宮城県第一女子高等学校, 1997年【K376.4/ミ2-4】
p.17「随意科としての英語」の項
「創立当初から英語を必須科目として定めていたが、和達校長の明治37年に実用性の見地から「随意科」(今日の選択科目)という公認の教科に改めた。選択の形はとっていても本校生の英語に対する学習熱は極めて高く、実際は全員必修であった。(後略)」
資料3 仙台市史編さん委員会編『仙台市史』通史編6, 仙台市, 2008年【K225/セ1-13/6】
「第八章 学都の形成と文化環境」-「第一節 教育体系の成立と拡充」-「二中等教育の充実」-「宮城県高等女学校」の項
pp.346-347「(前略)一九〇一年(明治三四)度の教科課程をみると修身・国語・歴史地理・数学・理科・音楽・図画・体操・家事・裁縫・教育・習字(国語に含む)であり、英語はない。(後略)」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 幼児.初等.中等教育 (376 9版)
- 参考資料
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- 百周年史編纂部/編. 一女高百年史. 宮城県第一女子高等学校, 1997.10【K376.4/ミ2-3】:
- [百周年記念史編纂部/編]. 一女高の百年. 宮城県第一女子高等学校, 1997.10【K376.4/ミ2-4】:
- 仙台市史編さん委員会/編. 仙台市史 通史編6. 仙台市, 2008.3【K225/セ1-13/6】:
- キーワード
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- 宮城県第一女子高等学校
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000336129