レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/05/06
- 登録日時
- 2023/01/30 00:30
- 更新日時
- 2023/01/30 00:30
- 管理番号
- 服部図書館R1001094
- 質問
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解決
公立の小学・中学・高校で、小学校は私服通学であるが、中学校・高校の生徒は制服通学とされている理由について書かれた本が欲しい
- 回答
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参考資料その他(1)戦後の混乱期から高度成長期にかけて、産業振興的な観点から政策が決定されることがあった。合成繊維産業を育成することもその一環で、政府は内需拡大を積極的に行なった。その対象に学生も含まれたので、学校が制服を導入しやすい社会的な環境が整った。
高等学校での制服制定の理由がはじめはエリート意識や校風を表すなどの心情的なものであったのに対し、中学校で制服を導入した理由の主たるものは「経済的負担の軽減」、ならびに思春期には服装に凝る者があらわれ、派手になる傾向があったため「服装の規律を保つ」といった実利的なものである。1960年代から高等学校の制服にも同様の役割が期待されるようになる。
1970年代に入ると制服着用の義務付けが強化される一方、制服着用を拒否する動きが出現した。その動きに関しては参考資料(1)に詳しい。
- 回答プロセス
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蔵書検索で「中学」「制服」などで検索したが適当な資料がみつからず、インターネットで「制服」「中学から」「理由」などで検索したが同じくみつからなかった。「中学生から制服を着る理由」で検索したところ、当該論文がヒットした。
- 事前調査事項
- NDC
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- 幼児.初等.中等教育 (376 10版)
- 参考資料
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- 中学生になぜ制服か 久世礼子/編著 三一書房 1984.10 376.3
- (その他1)日本家政学会誌 Vol.60 No.8 715~722(2009)『戦後日本における学校制服の普及過程とその役割』馬場 まみ
- キーワード
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- 中学生
- 制服
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 社会科学
- 内容種別
- 一般資料
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000328136