レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年02月17日
- 登録日時
- 2012/02/17 11:50
- 更新日時
- 2012/02/21 12:19
- 管理番号
- 20120217-7
- 質問
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解決
黄泉国について知りたい。
- 回答
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『国史大辞典』に次の情報があった。
よみのくに【黄泉国】
⇒よもつくに
よもつくに 【黄泉国】
「死後の冥界。「よみのくに」ともよむ。黄は中国では土の色とされ、黄泉の原義は地下の泉であったが、古語の「予(余)母」(ヨモ)は闇黒を意味したとする説が示唆にとむ。よみ・よもは黄泉のほか予(余)母・誉母・〓泉・泉などとも書く。『古事記』『日本書紀』の黄泉国訪問神話は有名であり、黄泉軍・泉津醜女・泉津日狭女・泉津平坂・泉門塞の大神などの伝承も記載されている。(以下略)」
- 回答プロセス
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Yahoo!百科事典[日本大百科全書(小学館)]に次の情報があった。
黄泉国(よみのくに)
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E9%BB%84%E6%B3%89%E5%9B%BD/ (2012/02/17確認)
「泉国とも書き、本来は山岳的他界を表すが、墳墓を山丘に営むことが多いことから死者の国をいう。いずれも中国で死者の赴く所を黄泉(こうせん)、泉下(せんか)ということによっており、『古事記』には、黄泉国を舞台とした黄泉国訪問神話がある。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は、火神を生んだために病んで黄泉国に移った伊弉冉(いざなみ)尊を追ってこの世界に入り、ともに帰ることを願う。しかし伊弉冉尊はすでに死の国の食をとっていたため、私の姿を見るなという条件を伊弉諾尊に誓わせて黄泉津(よもつ)大神と交渉する。その時間が長いので、男神は櫛(くし)の柱を折って火をともすが、そこに現れたのは蛆(うじ)が音をたてて這(は)いまわり、蛇が身体の各部に占拠する醜悪な女神の姿であった。恐れて逃げる男神を、女神は醜女(しこめ)たちに追わせ、一方、男神は鬘(かずら)や櫛を投げ、それが野葡萄(のぶどう)や筍(たけのこ)となり、醜女がこれを食う間に逃げた。黄泉軍(よもついくさ)が追うときには剣を後方に向け振りつつ逃げ、桃の実で打ってやっと撃退した男神は、黄泉国との境に巨石を据え、ここで女神と対決し絶縁する。そして、女神は日に1000人を殺し、男神は日に1500の産屋(うぶや)を建てると宣言する。(以下略)」
- 事前調査事項
- NDC
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- 神話.神話学 (164 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 神道史大辞典 / 薗田稔, 橋本政宣編 吉川弘文館 , 2004 ISBN:4642013407 p.1015
- 日本神話事典 / 青木周平[ほか]編 大和書房 , 1997 ISBN:4479840435 p.320
- キーワード
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- 黄泉国(よみのくに, よもつくに)
- 日本神話
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000101878