レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年07月18日
- 登録日時
- 2008/12/25 15:52
- 更新日時
- 2010/02/14 11:48
- 管理番号
- 広県図20080047
- 質問
-
解決
現在国内で綿花は栽培されているか。そのデータなどを知りたい。
ある本には消滅したと書いてあるが本当か。
- 回答
-
参考資料(1)ワタの項には「明治以降の日本の綿作は安価な外国綿の輸入によって20世紀初頭に壊滅
する。」とあり。
参考資料(2)にも「日本の国内綿作は,これ(輸入解禁)を転機に数年ならずして消滅した。」とあり。
当館所蔵の最も古い「作物統計 昭和35年産」(参考資料(3))には「わた」の都道府県別作付面積,
反当収量,実収高あり。
作付面積は全国740町。
「同 昭和37年産」(参考資料(4))では作付面積は全国510町,主産県 佐賀・鳥取・茨城とあり。
「同 昭和41年産」には工芸作物編に「わた」の項目なし。
昭和40年頃を境として農林水産統計から「わた」の項目がなくなっているようなので他の統計資料を確認。
「ポケット農林水産統計 1965年版」(参考資料(5))には昭和34年から39年の作付面積,収穫量あり。
1968年版には工芸作物に「わた」の項目なし。
参考資料(6)1960年には「わた」の項目あり。
参考資料(7)昭和31年には昭和27~31の作付面積,反収,実収高あり。
日本綿業振興会のホームページには綿の花とボールを鑑賞できる場所として「綿の栽培地
ガイド」が掲載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 作物栽培.作物学 (615 9版)
- 繊維工学 (586 9版)
- 参考資料
-
- (1)『世界大百科事典 30』平凡社 2007 (p572)
- (2)『新・木綿以前のこと:苧麻から木綿へ』永原慶二/著 中央公論社 1990 (p213)
-
(3)『作物統計 [第3回] 昭和35年産』農林省農林経済局統計調査部作物統計課/編 農林統計協会 1961
(p463) - (4)『作物統計 No.5 昭和37年産 』農林省農林経済局統計調査部作物統計課/編 農林統計協会 1963 (p440)
- (5)『ポケット農林水産統計 1965年版』農林省農林経済局統計調査部/編 農林統計協会 1965 (p183)
- (6)『1960年世界農林業センサス市町村別統計書 No.34』農林省農林経済局統計調査部/編 農林統計協会 1962 (A72)
- (7)『鳥取県統計書 昭和31年』鳥取県総務紡統計課/編 1958 (p79)
- 日本綿業振興会のホームページ http://www.cotton.or.jp/ (最終確認2008.12.25)
- キーワード
-
- 綿花
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000049992