レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/12/19
- 登録日時
- 2024/01/20 00:30
- 更新日時
- 2024/01/20 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-230264
- 質問
-
解決
江戸末期から明治初期にかけて仙台藩が所有していた外国船の建造国・船数を知りたい。
- 回答
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下記資料に、仙台藩が所有していた外国船に関する記載がありました。※【 】内は当館請求記号です。
資料1 仙台市史編さん委員会編『仙台市史』通史編5, 仙台市, 2004年【K225/セ1-13/5】
pp.500-502「第七章 開国と仙台藩政」-「第三節 但木土佐の藩政」-「二 軍備充実政策の志向」-「外国船の買い入れ」の項
以下の記述がありました。要約いたします。
「公儀使大童信太夫の『日程記』によれば、最初の外国船の購入は1867年(慶応3)7月末から8月はじめ、横浜のポルトガル商人ダ・ローザから購入。10月、この外国船は松島湾に回漕され、慶邦も検分している。以後、「此の度御買入れ異国船有功丸」と称し、上京の際や平時の江戸回漕米の運搬に用いるよう但木が指示している船があるが、この船か。」
「1868年(慶応4)1月5日、オランダ商人が売るアメリカ製蒸気船「米国製鉄張の船」を12万ドル(約9万5000両)で買い上げた。買い入れられた蒸気船は宮城丸と名づけられた。2艘目の仙台藩の買い入れ外国船である宮城丸が品川を出帆し、国元に向かったのは18日だった。」
資料2 慶長遣欧使節船協会編『幕末の仙台藩軍艦開成丸 : 近世日本で造られた洋式帆船とジャンク』 慶長遣欧使節船協会, 1999年【K205/1999.X】
p.7「5 開成丸」の項
「(前略)幕末期に仙台藩で建造された軍艦は開成丸のみであるが、その他には幕府からの借用や分捕り、外国からの購入艦があった。慶応4年(1868)の資料によれば、宮城丸(購入)・千秋丸(預かり)・鳳凰丸(分捕り)・大江丸(借入れ)・飛竜丸(借入れ)が仙台藩にすでにあり、そのほか、黒竜丸とストンウォールを買い入れようとしていた。」と記載があります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 仙台市史編さん委員会/編. 仙台市史 通史編5. 仙台市, 2004.3【K225/セ1-13/5】:
- 慶長遣欧使節船協会/[編]. 幕末仙台藩軍艦開成丸. 慶長遣欧使節船協会, 1999.10【K205/1999.X】:
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000344971