レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年12月23日
- 登録日時
- 2022/04/16 11:10
- 更新日時
- 2022/05/13 13:31
- 管理番号
- 2022-4.2
- 質問
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解決
蝶と蛾の違いがわかる書籍を紹介してほしい。
- 回答
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当館所蔵の①~④の資料を紹介した。
①『日本大百科全書 15 2版 たわ-つん』
小学館 1994 031 ISBN:4-09-526115-3
p576[チョウとガの区別]「一般に鱗翅目をチョウとガの二つに大別するが、この両者は対立する自然群ではなく、この用法は慣例的なものである。両者を厳密に区別する特徴を指摘できないのは、むしろ当然である。外国ではチョウとガをとくに区別しないことが多い(後略)」
②『日本大百科全書 4 2版 おおつ-かき』
小学館 1994 031 ISBN:4-09-526104-8
p535[ガとチョウの区別]「チョウは昼間活動し、ガは夜行性のものが多いが、ガのなかにはチョウと同じように日中活発に飛ぶ種が少なくない。チョウは静止するときはねを畳み、ガははねを開いたまま静止するのが普通であるが、ガのなかには、チョウと同じようにはねを背面に畳んで休む種がある。ガは胴が太いものが多いが、チョウのように細くスマートな種が少なくない。チョウの触角は、棍棒状で先端部で膨らむが、ガの触角は羽毛状、櫛葉状、微毛状、鞭状などいろいろ変化があり、一部のグループではチョウと同様に棍棒状である。(後略)」
③『ビジュアル博物館 第7巻 蝶と蛾』
リリーフ・システムズ/訳 同朋舎出版 1990.7 033 ISBN:4-8104-0895-7
p6[チョウとガの違い]「(前略)チョウは日中活動し、ガの多くは夜間に活動する。チョウは鮮やかな色彩をもち、ガは地味な色をしている。チョウは翅を背中の上で立てて休み、ガは翅を開いたまま休む。チョウは触角の先端が棍棒状にふくらんでいるが、ガは羽毛状もしくはまっすぐに伸びている。一般的にはこうした特徴があるとされているが、例外も多く、すべてのチョウとガを区別できるわけではない」
④『動物大百科 15 昆虫』
平凡社 1987.9 480.8 ISBN:4-582-54515-7
p100「(前略)一般に、チョウはあざやかな色のはねとこん棒状の触角をもち、ガははねの色が地味で触角はこん棒状ではないと考えられている。しかし厳密にいえば鱗翅目をガ亜目 Heterocera とチョウ亜目 Rhopalocera に分けるのは人為的な分類といわねばならない(後略)」
●レファレンス協同データベースに類似の事例あり。
松本市中央図書館「チョウとガの違いは何?」
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000098847
以上
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 動物学 (480)
- 参考資料
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日本大百科全書 15 2版. 小学館, 1994.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002800307-00 , ISBN 4095261153 -
日本大百科全書 4 2版. 小学館, 1994.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002800288-00 , ISBN 4095261048 -
ポール・ウェイリー 著 , リリーフ・システムズ 訳 , Whalley, Paul Ernest Sutton , リリーフシステムズ. 蝶と蛾 : 魅惑的、神秘的なチョウとガの世界 その一生を追い求める. 同朋舎出版, 1990. (ビジュアル博物館 ; 第7巻)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002062169-00 , ISBN 4810408957 -
C.オトゥ-ル 編 , C.オトゥ-ル. 昆虫. 平凡社, 1987. (動物大百科 ; 第15巻)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I077563603-00 , ISBN 4582545157
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日本大百科全書 15 2版. 小学館, 1994.
- キーワード
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- 蝶
- 蛾
- 鱗翅目
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000315106