レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年03月06日
- 登録日時
- 2018/03/18 14:52
- 更新日時
- 2018/03/27 17:22
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-2454
- 質問
-
解決
美濃の武将土岐頼芸の長男で廃嫡されたとされる土岐頼栄に関する史料、図書はないか。特に廃嫡の理由、子孫が一色氏を称したことについて知りたい。
- 回答
-
以下の資料を紹介した。
・『寛政重修諸家譜』(文化9年(1812)成立 続群書類従完成会刊行の翻刻版,1980年)を利用)
… 5巻p.160に記載がある。斎藤道三の讒言で父(頼芸)の勘気を受けたこと、後に許されて姓を一色に改めたことについて記載がある。直系の子孫については触れられていない。
・『土岐累代記』(成立時期不明 『続群書類従』第21輯下(続群書類従完成会刊行の翻刻版,1982年)に収録のものを利用)
… p.235~238に記載がある。道三と対立した経緯が記されている。子孫については触れられていない。名前については最初は頼秀、後に頼栄に改めたとされている。
・『土岐斎藤軍記』(江戸初期成立 『続群書類従』第21輯下(同上)に収録のものを利用)
… p.280~283に記載がある。『土岐累代記』等と同じく、道三と対立した経緯が記されている。子孫に関する記載もあるが、子孫が一色氏を名乗っていたかについては触れられていない。
・『美濃明細記』(元文3年(1739)成立 大衆書房刊行の翻刻版(1969年刊、『美濃雑事記』との合本)を利用)
… 土岐氏の系図中、p.85~86に記載がある。名は頼秀となっており、織田信秀より秀の字を譲り受けたとされている。道三の讒言について記載がある。子孫が金沢の前田家にいると記載されているが名前はなく、『土岐斎藤軍記』で触れられた子孫と同一かは不明。
・『美濃雑事記』(成立時期不明 大衆書房刊行の翻刻版(同上)を利用)
… 「土岐氏の来歴」中、p.616~619に記載がある。『土岐斎藤軍記』と同様に道三と対立した経緯や、一色姓を名乗ったこと、子孫に関する記載がある。
・『美濃国諸旧記』(江戸初期成立 大衆書房刊行の翻刻版(1973年刊)を利用)
… 「土岐頼芸松波庄五郎を取立つる事」中、p.42~48に記載がある。『土岐累代記』等と同じく、道三と対立した経緯が記されている。子孫については触れられていない。
※ 史料の成立時期については『岐阜県の地名(日本歴史地名大系21)』(平凡社,1989年刊)の文献解題に準拠。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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Wikipediaの一色氏のページに、土岐頼栄の子孫が一色氏を称したとの記述がある。
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288)
- 参考資料
- キーワード
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- 土岐頼栄
- 土岐氏
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000232706