レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年05月10日
- 登録日時
- 2012/05/10 18:03
- 更新日時
- 2012/07/25 11:50
- 管理番号
- 埼久-2012-001
- 質問
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解決
東郷平八郎元帥に関して以下を知りたい。
(1)晩年の年譜が記載されている資料
(2)連合艦隊解散の日時と訓示の内容
(3)ラジオ放送で訓示(約10分間)した日時(昭和7、8年頃?)と内容
- 回答
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(1)『東郷平八郎全集 1』(二大新報社 1930)を提供する。
(2)『海軍 15 音でつづる海軍』(誠文図書 [1981])(カセット)他を提供する。
1905(明治38)年12月20日解散、訓示は同月21日「連合艦隊解散之辞」
(3)『DVD-ROM 昭和の読売新聞』 1932(昭和7)年1月4日の記事を提供する。
1932(昭和7)年1月4日19時30分~19時40分頃放送、「軍人勅諭奉載五十周年に際して所感を述ぶ」
- 回答プロセス
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(1)について
自館目録を〈東郷平八郎 & 年譜〉で全項目検索し、以下の資料に掲載があることを確認した。
『東郷平八郎全集 1』(二大新報社 1930) p653-692「年譜」
『東郷平八郎・元帥の晩年』(朝日新聞社 1990) p242-244「東郷平八郎年譜」
『乃木と東郷』(光人社 1982) p375-386「東郷元帥・乃木大将対比年譜」
(2)について
自館目録を〈東郷 & 訓示〉で全項目検索し、該当した資料(カセット)及びCDを紹介した。
『海軍 15 音でつづる海軍』(誠文図書 [1981])(カセット) 「連合艦隊解散之辞」を収録。
『日本の歴史的演説 軍人編』(日本コロムビア 2000)(CD) 「聯合艦隊解散式に於ける訓示」を収録。
なお、インターネット情報のWikipedia〈東郷平八郎〉の参考文献として以下の資料があり、資料を確認すると訓示内容の紹介及び日時の記載あり。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E9%83%B7%E5%B9%B3%E5%85%AB%E9%83%8E 2012/5/10最終確認)
『SPレコード』(志甫哲夫著 ショパン 2008)
p117-127「東郷元帥の肉声レコード」の章、p121-122「勝って兜の緒を締めよ」の項
「同年[明治38]十二月二十日連合艦隊は解散となり、翌日横須賀在泊の旗艦朝日の上で同艦隊解散式が行なわれ、東郷が解散の辞を述べた。」
また、『東郷平八郎全集 1』(前掲)p527-529に訓示全文の記述がある。
(3)について
『DVD-ROM 昭和の読売新聞』対象期間1926/12/01~1936/12/31を〈東郷平八郎 & ラジオ〉で検索すると9件あり。
質問趣旨に合致するのは1932/1/4の放送について書かれた「初めてラヂオに高鳴る国宝東郷元帥の声」(朝刊5面)のことと思われる。
「ラヂオ版 けふの番組」(同日朝刊5面)に「7.30 記念公演 軍人勅諭奉載五十周年に際して所感を述ぶ(東郷邸より中継)」とある。
『SPレコード』(前掲)
p119-120「自宅での予備録音盤を発売」の項に以下の記述あり。
「さて昭和七年一月四日はこの勅諭下賜日の五十周年に当たるため、軍関係、官庁、学校に於て記念式が行なわれたが、東京放送局JOAKでは夜七時半すぎから元帥の記念講演の生放送を行った。(後略)」
『東郷平八郎全集 1』(前掲)本文中および巻末の年譜にラジオ放送の記述なし。
『東郷平八郎・元帥の晩年』(前掲)p162「昭和四年(一九二九)に「少年東郷会」が発足した。」とあり、少年少女向けの訓示をした様子があるが、ラジオ放送ではない。「少年東郷会」による講演についての記述はあるが、ラジオ放送については特に記述なし。本文中及び巻末の年譜にラジオ放送の記述なし。
『乃木と東郷』(前掲)本文中及び巻末年譜にラジオ放送の記述なし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 『東郷平八郎全集 1』(二大新報社 1930)
- 『海軍 15 音でつづる海軍』(誠文図書 [1981])
- 『日本の歴史的演説 軍人編』(日本コロムビア 2000)
- 『SPレコード』(志甫哲夫著 ショパン 2008)
- 『DVD-ROM 昭和の読売新聞』
- キーワード
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- 東郷 平八郎(トウゴウ ヘイハチロウ)
- 太平洋戦争
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000105714