レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/07/15
- 登録日時
- 2009/11/11 02:11
- 更新日時
- 2009/12/03 08:12
- 管理番号
- 埼浦-2009-025
- 質問
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解決
『地図でみる西日本の古代 律令制下の陸海交通・条里・史跡』(平凡社 2009)の「東日本版」はあるか。なければ類書(1冊にまとまっているもの)を見たい。
- 回答
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部分的に条里図の記載されている資料はあるが、該当資料の発行は確認できなかった。出版社からの回答と部分的に図が掲載されている資料を参考に紹介した。
- 回答プロセス
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『地図でみる西日本の古代』p8に「このような企画は過去に例がなく」という記述あり。
「条里制」について調査する。
『国史大辞典 7』〈条里制〉の項があるが、関東についての記述はなし。
『空から見た古代遺跡と条里』(条里制研究会 大明堂 1997)に関東地方の幾つかの条里跡の航空写真と地形図あり。
『歴史のふるい都市群 2 関東の都市』(山田安彦 大明堂 1994)に栃木県足利市街地周辺の条里図と荒川流域の条里分布図あり。
『地図で見る西日本の古代』の件名「日本-歴史-古代」「日本-歴史地図」や、内容紹介から「歴史地図」「歴史地理学」などがキーワードになると考えられる。
自館目録を〈歴史地図〉で全項目検索する。
『武州本庄歴史地図』(本庄市教育委員会 1990)の「武州本庄歴史地図 其五 古代の大土木事業・条里制」に本庄市の条里を復元した地図あり。
『日本歴史地図』(全教図 1977)に「山形県西南郡の基図の上に条里を再現した図があるが、かなり小さい。
自館目録を〈歴史地理学〉で全項目検索。
『歴史地理学と地籍図』(桑原公徳 ナカニシヤ出版 1999)に「静清平野の条里遺構調査からの問題提起」に静岡市付近の条里図あり。
《古代道路-ウィキペディア》の参考文献より。
『古代を考える 古代道路』(木下良 吉川弘文館 1996)に東海道、東山道の小さい図だが、想定駅路(うまやじ、えきろ)等あり
『景観から歴史を読む』(足利健亮 日本放送協会出版 1998)に「国分寺市の古代東山道」の小さい図あり。
『群馬の遺跡 6(古代)』(群馬県埋蔵文化財調査事業団 上毛新聞社 2004)の「東山道駅路について調べる」の項に「東山道駅路のルート図(推定)」あり。
『古街道を歩く 「なつかしい日本」のたたずまいを訪ねて』(小山和 講談社 1996)には五街道の幾つかの宿場周辺について、旧道と現在の道が図に表わされているが、地形図のような詳細なものではなく略図に近い。
《Google》を〈律令制 & 条里 & 東日本〉で検索する。
《関東条里研究会》に「研究では関西主導が続いてきた。」「関東条里研究の出版計画が動き出しました。」などの記述あり。
(http://www.geocities.jp/jori_study/index.html 2009/07/15最終確認)
その他の調査済み資料は以下のとおり。
『古地図からみた古代日本 土地制度と景観』(金田章裕 中央公論新社 1999)
古代の条里が復元された図はいくつかあるが、関東はなし。
『古代都城制条里制の実証的研究』
『古地図からみた古代日本』
『秩父武甲山総合調査報告書 別編2 秩父歴史地図』
『現代都市の歴史地理学的分析』
『古代日本の歴史地理学的研究』 対象が西日本のみ。
『条里と村落の歴史地理学研究』
著者は『地図で見る西日本の古代』の編者である金田章裕氏。条里の復元図も所収されているが、ほとんどが関西地区で、福井より東の地域については記述なし。
『日本古代荘園図』(金田章裕) 古代荘園図とその図が現代のどこにあたるかを示した図を所収している。関東の所収なし。
『古代荘園図と景観』(金田章裕)
古代荘園図や条里図とその図が現代のどこにあたるかを示した図を所収している。関東の所収なし。
『古道紀行 甲州街道』
『古道紀行 鎌倉街道』
『街道の日本史 18 多摩と甲州道中』
『街道の日本史 17 中山道』
『古代日本の交通路』(全4巻)
『日本の古代道路を探す』
『日本古代道路事典』
平凡社に問い合わせる。
「同時代の東日本については残っている記録が少ない(都の中心は西日本)。今のところ同資料の東日本版の発行予定はない。」とのこと。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 『地図でみる西日本の古代』(島方洸一 平凡社 2009)
- キーワード
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- 日本-歴史地図
- 律令制時代
- 条里制
- 照会先
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- 平凡社
- 寄与者
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- 平凡社
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000059367