レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/07/18
- 登録日時
- 2022/08/28 00:30
- 更新日時
- 2022/08/28 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-220126
- 質問
-
未解決
アメリカでは,アクション映画が多く制作され世界的にも人気だが,何故日本ではアクション系の作品が生まれないのか,といった日本とアメリカにおける映画製作背景の相違点について記述された資料はあるか。
- 回答
-
「日本でアクション映画が製作されない理由」を明確に考察した資料は見つけられませんでした。
- 回答プロセス
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参考までにアクション映画,もしくは映画観に関する記述のあった資料を御案内します。
※【 】内は当館請求記号です。
資料1 『世界映画大事典』 日本図書センター, 2008年 【778.03/セカ2008.6/R】
p.7の「アクション映画」という項目に,下記の記述があります。
「人物の性格描写や心理描写よりも,外面的な動作(アクション)を重視し,視覚的で動きの速い描写に力点がおかれている映画をいう。(中略)1970年代以降,香港を含む中国語圏の映画も,クンフー映画や武侠映画など独自の活劇で国際的に注目を集めるようになったが,やはりいまなお質量ともに圧倒的な優位を誇っているのはアメリカであろう。(中略)また,このジャンルはアクション・スター action star の人気に支えられている側面が強く,アクション映画とアクション・スターは不可分の関係にある。日本映画では,日活アクションの石原裕次郎や小林旭,「遊戯」シリーズ(78-79)の松田優作,香港映画ではクンフー映画のブルース・リーやジャッキー・チェンらを挙げることができるが,有名スターの輩出において圧倒的優位を保ってきたのもやはりハリウッド映画である。(以下省略)」
資料2 佐藤忠男 著 『映画でわかる世界と日本』 キネマ旬報社, 2008年 【778.2/サタ2008.4】
p.26で下記の記述があります。
「すなわち,映画は民族や国家の自惚れ鏡である。おそらくは全ての民族や国家がそれ自体としてナルシスト的な性格をもっており,たまたま映画という表現手段を手にすればそれを表現しないではいられないのである。」
なお,この資料は全編を通して,映画を通して,その国や文化を読み解こうと考察している小論が収録されています。
- 事前調査事項
- NDC
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- 映画 (778 9版)
- 参考資料
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- 岩本/憲児?監修 高村/倉太郎?監修. 世界映画大事典. 日本図書センター, 2008.6【778.03/セカ2008.6/R】:
- 佐藤/忠男?著. 映画でわかる世界と日本. キネマ旬報社, 2008.4【778.2/サタ2008.4】:
- キーワード
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- 映画 -- 日本 -- 歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000320371