1. village survey monograph の概要、調査そのものの全容 →関連論文を探している
論文ではありませんが、以下のセンサス出版物に1961年センサスの概要が記載されています。
p.65-73にかけて、Village Surveysに関する記述があります。
(1)
A guide to the 1961 census publication programme
Office of the Registrar General India, Ministry of Home Affairs, 1965. -- (Census of India, 1961).
請求記号:INDIA/1I4/0-1
また、以下の論文も参考になると思われます。
(2)
Census 1961, new pathways.
Mitra, Asok. : (Economic and political weekly ) 29(51/52) 1994 Dec. 17,: p. 3207-3221.
請求記号:P/3/Ec1
上記(2)の論文の、P.3214-3215あたりにVillage Surveysのプロジェクトに関する記述があります。
もしご所属の大学でJSTORの該当コレクションを購読していれば、以下のURLから電子版がDLできると思いますが
当館では冊子体のバックナンバーも所蔵しております。
JSTOR
http://www.jstor.org/stable/4402155 2. Census of India (COI) 1961 で実施されたものが多いことは知っている。
a.1961だけなのか? →1971は実施していないのか?COIとは別に実施されたものはないのか?あくまでもCOIの一環として実施されたのか?
インドセンサス局の以下のページによると、
Census of India
Home / Our Divisions / Social Studies Division
https://censusindia.gov.in/2011-common/ssdivision.html Village Studiesについて、
1961 Census: 約331冊出版された
1971 and 1981 Census: 新たなVSは実施されなかったが、特定地域の選択された村落の調査が実施され、
1971で5、1981で63の計77の報告書が出版されている。
というようなことが書かれています。
また、関連してSocio-demographic study of villages/re-study of villages:についての記述があり、詳細な出版点数は書かれていませんが、1961センサスに付随して行われた調査と1971、1981年センサスの間にも関連調査が行われたことが書かれています。
b.調査実施主体は? →national sample survey (nss) なのか?
インドのセンサスの実施主体はMinistry of Home Affairs内のOffice of the Registrar General & Census Commissioner, Indiaであり、NSSの実施主体はMinistry of Statistics and Programme Implementation内の組織のため、その二つは別物です。
インドの統計制度に関しては、以下の文献もご参考になるかと思われます。
(2-1)
東川 繁, 新興地域の統計事情 第1回 インド, 情報管理, 2012, 55 巻, 9 号, p. 675-680, 公開日 2012/12/01, Online ISSN 1347-1597, Print ISSN 0021-7298,
https://doi.org/10.1241/johokanri.55.675, https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/55/9/55_675/_article/-char/ja (2-2) インド統計制度の現状と課題 : 2001年国家統計評議会報告から , 上
法政大学日本統計研究所, 2003. -- (統計研究参考資料 , No.80).
請求記号:ASII/311.3/I1/1
(2-3) 行政記録と統計制度の理論 : インド統計改革の最前線から
岡部純一著. -- 日本経済評論社, 2018.
請求記号:ASII/311.3/G1
*サーベイではなく行政記録からの統計についてが主題ですが、インドの統計制度などについては参考になるかもしれません。
古いですが、お探しの資料の年代に合致するものとしては、以下のような文献もあります。
(2-4)
インドの統計機構
松田道夫著. -- [アジア経済研究所], 1970. -- (統計参考資料 , no. 44-3).
請求記号:IDE/S-7/11(所内資料、禁帯出)
(2-5)
1971年インド人口センサスの概要
嵯峨座, 晴夫: (アジア経済 ) 18(5) 1977. 5: p. 77-94.
請求記号:PJa/33/Aj11
NSSについては、博士論文ですが、以下も参考になると思われます。
(2-6)
インドにおける第1回全国標本調査の成立
坂田, 大輔 横浜国立大学 2014 甲第1594号 博士(経済学)
https://ci.nii.ac.jp/naid/500000975381 Village Survey実施の経緯などは1.で挙げた文献をあわせてご参照いただければと思います。
3. vsmのコピーを複数持っている
a.決まったフォーマットがあったのか?
b.いくつかの州のサンプルを複写したい
当館で所蔵しているVillage Survey資料の概要ですが、census India village surveyというキーワードで検索すると 295件ヒットします。
(お探しの対象資料ではないもののこれらのキーワードを含むものも含まれる可能性あり)
そのうち、センサス実施年ごとの概数ですが、タイトルに以下の年が含まれるものに絞り込むと、それぞれ
1961:246Hit
1971:13Hit
1981:37Hit
でした。
CoIのウェブサイトに書かれた出版点数と比較すると、1961年、1981年については網羅しておらず、1971年についてはVillage Surveys以外の関連調査が含まれているのではないかと思われます。
Census of Indiaウェブサイト内にあるCensus Digital Libraryでは、全てではありませんが、過去のセンサス報告書がDLできますので併せてご参照下さい。
https://censusindia.gov.in/DigitalLibrary/Archive_home.aspx調査概要などについては、1でご紹介した文献以外にも、該当資料内(特にまえがき部分など)に記載されていることが多いです。ただし、州によって資料のシリーズタイトルの書き方や構成、まえがきの内容などが異なる可能性がありますので、必要な対象を選んだうえでご覧いただければと思います。