栃木県域の現代の特産品について、以下の資料などに記載があります。
・『図説栃木県の歴史』(阿部昭/共編 河出書房新社 1993)
「下野の特産品」(p.163-167)の中の「畑方の特産品」には「野州麻(やしゅうあさ)」「大山田煙草(おおやまだたばこ)」が挙げられています。
また、p.166-167に「野州産の朝鮮種人参」の解説があります。
・『とちぎの特産百選 とちぎのいいもの・うまいもの』(栃木県/編 栃木県広報協会 1988)
「農林水産物」(p.52-94)に、資料発行当時の特産物が22種挙げられています。
栽培開始時期が記載されているものもあります。
・『栃木の野菜』(栃木県野菜研究会/編 栃木県農業者懇談会 1999)
栃木県で作られる野菜の品目別の解説があり、各品目の「産地の概要」に、生産開始時期が記載されています。
・『地方野菜大全 都道府県別』(タキイ種苗株式会社出版部/編、芦澤正和/監修 農山漁村文化協会 2002)
栃木県の野菜は「ユウガオ」(1711ごろ~)、「新里ネギ」(明治時代~)、「宮ネギ」(江戸時代~)、「かき菜」が挙げられています(p.53-56)。
※名称の後の( )は栽培開始時期。かき菜は「古くから」とあるのみ。
また、巻末の「その他の地方野菜・地方品種」には「中山かぼちゃ」が挙げられていますが(p.337-338)、栽培開始時期については記載がありません。
・『地域食材大百科 第2巻』(農山漁村文化協会/編、発行 2010)
「各地の地場・伝統食材」(p.427-541)に、特定の地域で栽培される野菜が挙げられています。
種類別のため、栃木県産のみまとめて確認することができませんが、目視で確認した限りでは、「新里ネギ(栃木県宇都宮市)」(p.524)、「宮ネギ(栃木県栃木市)」(p.524)、「ユウガオ(栃木県中南部)」(p.538)が該当します。
また、各野菜の解説部分には「主な産地」の記載があります。
・『47都道府県・地野菜/伝統野菜百科』(成瀬宇平/著,堀知佐子/著 丸善 2009)
p.82-86「栃木県」の「知っておきたい地野菜・伝統野菜」に、12種の野菜が紹介されています。