レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年06月29日
- 登録日時
- 2012/09/22 11:13
- 更新日時
- 2012/11/28 13:57
- 管理番号
- 埼熊-2012-149
- 質問
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解決
8月頃に上向きに咲く種の藤について、名前や栽培の方法について知りたい。(挿し木にして子を増やしたい。)
色は濃い紫色で、のぼり藤と呼ばれる。
- 回答
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上向きに咲く、濃い紫色の種に〈ナツフジ属〉の「ムラサキツナフジ」や、〈フジウツギ属〉に属するものがあり、以下の図・写真の掲載のある資料を紹介した。
〈ナツフジ属〉の「ムラサキツナフジ」
『園芸植物大事典 3』(青葉高〔ほか〕編 小学館 1989)
p451〈ナツフジ属〉の項あり。和名「ムラサキナツフジ」の写真あり。
〈M,reticulata Benth(レティラクタ) 和 ムラサキナツフジ〉の項に、「接ぎ木や挿木で増殖されて薩摩醋甲とよばれ、紅醋甲、紫醋甲、白醋甲などが区別されている。葉も変化に富み、丸葉から細葉まである。」とあり。
『原色 園芸植物大図鑑』(北隆館 1986)
p180〈サッコウフジ(ムラサキナツフジ)〉の項あり。ナツフジ属。図版あり。解説に、「沖縄、台湾原産のつる性の落葉低木、江戸時代に渡来。盆栽として栽培し花を観賞する。花は紫色の蝶形花、花期は7-8月」とある。
『盆栽大事典 3』(日本盆栽協会編 同朋舎出版 1983)
p174-〈藤〉の項あり。 「夏咲き=ドヨウフジ(白花)。サッコウフジともいわれるムラサキフジ、この中にはサツマサッコウ(紅色に少し紫色)、タイワンサッコウ(濃紫色)の2種がある。繁殖について詳しい記述あり。
〈フジウツギ属〉
『園芸植物大事典 4』(青葉高〔ほか〕編 小学館 1989)
p214-216〈フジウツギ属〉の項あり。「フジウツギ科。落葉性あるいは常緑性の低木または小高木で、約100種からなり、南北アメリカ、南アフリカ、アジア(とくに中国)などに分布している。枝はときに半木化し、4稜をもつ。葉は披針性で多くは対生し」とあり。
『原色世界植物大図鑑』(北隆館 1984)
p342〈フサフジウツギ〉の項あり。フジウツギ属、ふじうつぎ科。図版あり。解説に「中国に分布する落葉低木。 高さ3-5m、葉身は卵状皮針形または皮針形で、先端は鋭くとがる。花は7-9月に頂生、長さ10から25cm、ときには70cmになる。花冠は紫色で、芳香がある。」との記述がある。
- 回答プロセス
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〈のぼり藤〉の記述はあったが該当しないと思われるものに、ルピナスあり。
『園芸植物大事典 5』(青葉高〔ほか〕編 小学館 1989)
p613-615「ルピヌス〔属〕 Lupinus L.」
p614「L. luteus L.(ルテウス)」和名:キバナルピナス 別名:ノボリフジほか、ルピナス属の和名は「○○ノボリフジ」というものが多い。
- 事前調査事項
- NDC
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- 花卉園芸[草花] (627 9版)
- 参考資料
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- 『園芸植物大事典 3・4』(青葉高〔ほか〕編 小学館 1989)
- 『原色園芸植物大図鑑』(北隆館 1986)
- 『盆栽大事典 3』(日本盆栽協会編 同朋舎出版 1983)
- 『原色世界植物大図鑑』(北隆館 1984)
- キーワード
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- フジ
- 園芸
- 花卉
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000111667