レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年12月01日
- 登録日時
- 2009/03/16 20:05
- 更新日時
- 2011/12/06 00:45
- 管理番号
- 市川20071201-03
- 質問
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解決
国定教科書の1年「さいたさいたさくらがさいた」と3・4年の「いなむらのひ」を見たい。
- 回答
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『日本の教科書づくり』(みくに出版 1985)13ページにより、国定教科書は40年余にわたって使われ続けるが、重大な改訂が4回にわたって行なわれたことがわかる。「さいたさいた・・・」は第4期国定教科書=「サイタ読本」1933(昭和8)年~1940年(昭和15)年が該当する。
『国定教科書』(新潮社 1985)では各改定時期ごとに章立てして初等教育の国語教科書の解説を行っており、収録教材の一覧も掲載されている。
『国語教育資料 第2巻 教科書史』(東京法令 1981)には、中等教育も含めた改訂期ごとの採用教科書や教材名についての表があり、一部の教材については実際の文章も掲載されている。
これらの資料により「サイタサイタ」は第4期「小学国語読本」尋常科用の巻一の第一、「稲むらの火」は同じく巻十の第十に採用されており、また「稲むらの火」は第5期国定教科書の初等科国語六の第四にも採用されていることがわかる。
『日本教科書大系 近代編』(講談社 1978)には明治期以降昭和23年までの教科書の内容と解題が掲載されており、第7巻557ページに「サイタサイタ」、第8巻124ページに第4期の「稲むらの火」、同じくp592に第5期の「稲むらの火」が掲載されている。
第5期の国語教科書については復刻版(東京書籍)も中央図書館に所蔵がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育課程.学習指導.教科別教育 (375 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000052493