レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/09/01
- 登録日時
- 2008/02/29 02:11
- 更新日時
- 2011/12/04 21:14
- 管理番号
- 市川20070901-03
- 質問
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解決
唱歌「村の鍛冶屋」の歌詞は、当時自分が習った歌詞と一部違うようだ。昭和12、3年頃の授業で使用された歌詞をみたい。
- 回答
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「村の鍛冶屋」は大正元年「尋常小学唱歌 第四学年」に発表された作品。当時は歌詞が四番まで掲載されていたが、昭和17年の国民学校教科書になって三番以下が削除された。
この理由として三番には、「刀は打たぬが、鎌や鋤(すき)など平和な時代に使うものを打つということが歌われており、この歌詞は、戦時下国策に反するものとして削除されたであろう・・・」『文部省著作戦後教科書 解説』に記載あり。
また、「一番の“しばしもやまずに”が“休まず”へ“飛び散る火の花”が“飛び散る火花よ”へ、二番の“あるじは名高き いっこく老爺(おやじ)”が“あるじは名高い いっこく者よ”などと変更された。
さらに戦後は“いっこく者”が“はたらき者”になり、最後も“打ち出すすきくわ 心こもる”などと二回手が加えられた~文語調は子供に難しいと理由だが・・・」『教科書から消えた唱歌・童謡』に記載あり。
=>『尋常小学唱歌 第四学年用』(大日本図書 1932) 54~55ページは、昭和7年刊行の教科書の復刻版
=>『大人のための教科書の歌』(いそっぷ社 1998) は昭和17年に尋常小学校が国民学校へ変わり「唱歌」と「初等科音楽」へ移行した際に改訂された歌詞が掲載。
=>『文部省著作戦後教科書 解説』(大空社 1984) 208ページ
=>『教科書から消えた唱歌・童謡』(産経新聞社 2002) 88~91ページ
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育課程.学習指導.教科別教育 (375 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000042152